★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

へんてこパンやさん   *Goma

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きつねさんとねずみさん二人で営む、へんてこパンやさん。

 

毎朝早くから、鍛錬にに生地をつくり。

 

ねかせていた生地は大きくふくらんで、ボウルからはみだすほどに。

 

二人で力いっぱい捏ねて、生地が完成したら、ここからが一番たのしい作業。

 

二人の大好きな作業、生地を薄くのばして、ひっぱったり、まるめたり、

 

いろんな形が出来るのが楽しい。

 

何がへんてこパンやさんかというと・・・

 

お客様の要望に応えて、オーダーメイドのパンを創作するパンやさんなのです。

 

例えば、ヘビさんが、パーティーに持っていくパンを探していると、

 

フランスパンに切れ目をいくつも入れて、その切れ目にハムやレタス、トマトを挟んで

 

ヘビにみたてた、ニョロニョロ長~いサンドイッチや、

 

絵描きのモグラさんが、最近食欲がなくて・・・と言えば、

 

元気になるパンをふたりは考え、

 

絵描きのモグラさんにふさわしい、四角い額縁パンを考案。

 

美味しくて、ヘルシーな野菜をたっぷりのせた額縁パンはモグラさんの自画像!?。

 

その他にも次から次へと訪れるお客さんの要望に応えて、

 

スパゲティーパンに、骨付きお肉パン、キャンディーパンに、きのこパン、

 

おむすびパン、さかなパンと個性豊かなパンが出来上がります。

 

そこにオバケさんがやってきて、オバケさんがパンをくれ~と脅しに来れば、

 

大きく『?(はてな)』と真ん中に書かれたパンを渡し、

 

オバケさんがそのパンをかじると・・・・

 

パンが突然破裂!おどろいたオバケはタヌキの姿に。

 

オバケに化けて、パンを食べに来たタヌキさん、ちゃんと今度はお店に買いにいこうと

 

反省しました。

 

この絵本は本当に美味しそうで、お腹がすいてきます。

 

なぜならパンが本当に実際に創作されて、実写が掲載されているからです。

 

見たこともない珍しい、本物のパンを目の前に、お腹が鳴ります。

 

またこの絵本のもう一つの特長は、最後のページに絵本に登場したパンの

 

レシピがのっているいるところです!

 

絵本に出てきたパンを実際に子どもと一緒につくることができる絵本です(*^^)v

 

《著者紹介》

作:Goma(ゴマ)

食をテーマにした料理、雑貨の単行本、雑誌、Web上での作品発表、企業の商品アドバイザー、商品デザイン、子ども、おとなとのものづくりワークショップ開催などを手がける。2006年にNHK教育テレビで、2011年からは東海テレビで子ども向けの食育番組のコーナーを持ち、近年では『子ども』というテーマもGomaの活動の中で『食』と同じくらい重要なキーワードとなっている。フランスでフードや雑貨の展覧会などの活動から、海外(タイ)で親子向けワークショップを開催するなど、国内外問わず幅広い分野で活躍のユニット。

※絵本より引用

【作・絵:Goma 出版社:フレーベル館

 

 


へんてこパンやさん

 

新年あけましたおめでとうございます☆彡

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昨日はおせちを食べながら、家族でゆっくりと過ごしました。

 

健康に新しい年を、家族そろってお祝いできることを幸せに思います!

 

子どもは福笑いを手作りしてみたり、かるた遊びをしてみたり、

 

のんびりとした時間を過ごしました☆彡

 

今年最初に読み聞かせした絵本は、子どもが大好きなチャイルド本社から、

 

出版されている『なぜなぜクイズずかん』でした。

 

これは園で、毎月注文している絵本で、虫・動物・交通ルール・生活くらし・乗り物

 

行事・英語・世界など、いろんなジャンルのものが毎月1冊にまとめらたクイズ図鑑

 

になっています(*^-^*)

 

今年は、明るいニュースの多い1年になるといいなぁと願っています!

 

ますます寒さ厳しくなってきましたが、体に気を付けて、

 

元気に過ごしていきたいと思います!m(__)m

 

今年もどうぞ宜しくお願いいたしますm(__)m

今年も1年間ありがとうございました<(_ _*)>

今年も今日で終わりですね。

 

たくさんの絵本に出会い、とても幸せな1年でした。

 

いつもKIKOのblogにお越しいただきありがとうございました☆彡

 

みなさんにスターを押して頂いたり、時には読んで感想を頂いたり、

 

とても励みになり、ブログを開設してから1年間今まで続けることができました。

 

来年も少しずつ絵本の紹介ができたらと思っております(*^-^*)

 

皆様、良いお年をお迎えください(*^^)v

 

 

 

 

1000の風1000のチェロ     *いせひでこ

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阪神大震災で、亡くなった人、壊れた建物、失われた街並み、

 

被災された人々を元気づけるための、大震災復興支援コンサートのお話です。

 

男の子は、飼っていた犬を亡くし、お父さんが新しい犬の代わりにと、

 

チェロを買ってくれ、それから男の子はチェロ教室に通っています。

 

今日はそのチェロ教室に、新しい生徒の女の子が入ってきました。

 

どうやら男の子と同じ年ぐらいの子です。

 

女の子は、ぼくよりも難しい曲を弾いているけど、

 

なんだか怒っているみたいな音だなと感じました。

 

教室の帰り一人で歩いていると、後ろから女の子が声をかけてきて、

 

二人は公園に行って、チェロを弾き始めます。

 

女の子は、小鳥の声も、風の音も、川の音もみんなチェロの音で表現し、

 

女の子としばらく話していると、神戸から越してきて、

 

阪神大震災を経験したことを知りました。

 

その時に避難所に動物は連れていけなかったので、飼っていた小鳥と別れたそう。

 

公園から大通りに出ると、チェロのケースを抱えた大人の大群を見つけ、

 

思わず二人はその後を追いかけていく。

 

そこで一人のおじさんに出会い、復興コンサートの事を聞く。

 

女の子は迷わず、コンサートへの参加を決め、男の子も一緒に参加することになりました。

 

練習に通うたび、二人の音は少しずつ優しくなっていく。

 

当日は1000人のチェリストが外国、日本の各地から集まった。

 

1000人の人の物語りが、人生が、チェロの音に乗って、風になって、波になって、

 

押しては返し、吹き抜ける。

 

1000の音が、ひとつの心となる。そしてみんなの気持ちが重なり合う。

 

著者のいせひでこさんは、実際にこの復興コンサートの1000人の演奏者の一人であり、

 

絵本を描き上げたそうです。

 

私も学生時代の部活動で、オーケストラに所属していたことがあり、

 

舞台にたったときの描写や、音が一つになったときの感動、

 

たくさんの楽器の音が一つの波なり、風になる瞬間のこと、

 

その瑞々しい言葉と繊細な水彩画に、共感と静かな興奮を覚えました。

 

同じ経験をしていなくても、気持ちを重ねることはできる。

 

心をひとつに、どうか誰かの心にに届きますように、

 

そんな願いが込められた一冊です。

 

《著者紹介》

作:いせひでこ/伊勢英子

1949年、北海道に生まれる。東京芸術大学デザイン科を卒業。主な絵本作品に『水仙月の四日』(産経児童出版文化賞美術賞)、『雪女』(ともに偕成社)、『むぎわらぼうし』(絵本にっぽん賞)、『よだかの星』『雲のてんらん会』(以上講談社)などがあり、その他の作品に、創作童話『マキちゃんのえにっき』(野間児童文芸新人賞・講談社)、エッセイ『カザルスへの旅』『空のひきだし』『グレイのしっぽ』(以上理論社)、『画集「死の医学」への日記』(新潮社)などがある。自らもチェロを弾き絵を描く生活の中からこの作品は生まれた。

※絵本より引用

【作・絵:いせひでこ 出版社:偕成社

 

 


1000の風・1000のチェロ

ニットさん  *たむらしげる

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毎日寒い日が続きますが、こちらの絵本は読んでいてほっこり暖かくなる絵本です☆

 

表紙をよくみると、絵がすべて毛糸で編んだニット模様になっています!

 

ニットさんは、編み物が得意です。

 

自分が欲しいもの、何でも編むことができます。

 

シャカシャカと編んでいると、ちょっと頼りなさげな、ふっくらした椅子ができました。

 

のどがかわいたニットさんは、次にダイニングテーブル、ティーカップ、花瓶まで。

 

お茶を楽しんでいると、冷たい風が吹いてきました。

 

すると、シャカシャカと大きな大きなものを編み出しました。

 

ニットさんも、ダイニングテーブルも、すっぽりと覆う赤い屋根のおうちを作りました。

 

そして、かわいいネコがいたらいいなぁ~と黒猫を編み、

 

いつの間にか夜になったので、空に浮かぶ月を編み出しました。

 

そろそろ寝る時間です。

 

ニットさん、暖かそうなふかふかのベッドを編みました。

 

最後のページはニットさんが地球をまるっと作って、惑星や宇宙まで

 

編み上げたページになっています。

 

編み物はとても細かい作業で、マフラーひとつ編むのにも数か月かかることもあります。

 

実際に家具なんて大きなものを作ったら、目の前がクラクラとしてくる気がしますが、

 

そこが絵本のいいところ!(^^)!

 

何でも作れるニットさん。毛糸で編んだものが、

 

私たちの想像をはるかに超える大作で、カラフルな毛糸と、

 

毛糸特有のぬくもりが、冬の寒さを忘れさせてくれるようです(*^-^*)

 

読者が想像力で編み出して、ニットさんの世界を広く紡いでいける一冊だと思います。

 

《著者紹介》

作:たむらしげる

1949年、東京に生まれる。絵本作家、映像作家、絵本に『ありとすいか』(ポプラ社)、『おばけのコンサート』(福音館書店)、『ゆきだるまくん どこゆくの?』

偕成社)、『まじょのケーキ』(あかね書房)など、画集に『水晶山脈』(アノニマスタジオ)、『ファンタスマゴリア』(架空社)、漫画集に『結晶星』(青森工藝舎)などがある。画集『メタフィジカル・ナイツ』で小学館絵画賞、映像作品に『銀河の魚』(SME・ビジュアルワークス)で毎日映画コンクール大藤信朗賞、『クジラの跳躍』(バンダイビジュアル)で文化庁メディア芸術際アニメーション部門大賞などを受賞。

※絵本より引用

【作品:ニットさん 作者:たむらしげる 出版社:イースト・プレス

 

 

 


ニットさん (こどもプレス)

 

 

 

はこぶ *鎌田歩

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作品:はこぶ 著者:鎌田歩 出版社:教育画劇



 

『はこぶ』をテーマにした絵本!

 

私たちの身の回りの生活に必要なものは、現代も、昔も、ずっと人によって運ばれてきました。

 

昔は人の手で運び、少し数が多くなると、二人で運べば、より多くの数を運べ、

 

重たいものは牛に引かせたり、遠くに運ぶには、車輪の着いたもので、

 

そして時代の移り変わりとともに、より多くのもを、より遠くへ、そして

 

早く届けられるように、あらゆる交通網が発展していきました。

 

時代とともに、需要が変化し、運ぶ手段が変化していくのがよくわかる絵本です!

 

子どもは昔を知らないので、とても興味深そうに眺めていました。

 

スーパーやお店で買い物する商品のひとつひとつが、たくさんの人の力で、

 

たくさんの乗り物のおかげで、毎日簡単に手に入れることができる。

 

ただ荷物を運んでいるわけではなく、たくさんの人の心も一緒に運んでいるんだなと

 

改めて感じました。

 

荷車、フォークリフト、自転車、バイク、トラック、バス、コンテナ船、

 

電車、飛行機、最後は宇宙にロケットで、運ぶというところまで。

 

運ぶをテーマにした、色々な乗り物、機械が登場し、歴史も学ぶことができる一冊。

 

とても勉強になります(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:鎌田歩(かまたあゆみ)

1969年東京生まれ。長野県松本市で少年時代をすごす。

おもな作品に、『新幹線しゅっぱつ!』(福音館書店)、『はしる!しんかんせん「のぞみ」』『はしる!新幹線「スーパーこまち」』(ともにPHP研究所)のほか、『どうろせいそうしゃ』『サッカースタジアム』(ともに「かがくのとも」/福音館書店)、『せいそうせんのくりんまる』(「こどものとも」/福音館書店)がある。『新幹線しゅっぱつ!』『空港のじどうしゃ』(「おおきなポケット」/福音館書店)は、台湾で翻訳出版された。

※絵本より引用

 

 


はこぶ

 

 

おへそのあな   *長谷川義史

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作品:おへそのあな 著者:長谷川義史 出版社:BL出版

 

赤ちゃんがママのおへそのあなから、そっと外の様子をのぞいているお話。

お兄ちゃんは何しているかな?

 

おねぇちゃんは何しているかな?

 

パパは何しているかな?

 

見える見える。

 

見えるだけじゃなくて、時にはおいしい匂いもする。

 

みんなの声が聞こえる。

 

2人目からの妊娠中に家族みんなでこの絵本を読むと、

 

赤ちゃんを迎える心の準備ができそうな絵本です。

 

1人目を産んで、毎日育児に追われるママ、パパにもぜひ読んでもらいたい一冊でもあります。

 

赤ちゃんがおへそのあなから外をのぞくと、

 

おにいちゃんが工作しています。

 

生まれてくる赤ちゃんのために、ロボットをつくっているとママに話しています。

 

赤ちゃんから見える景色は逆さまです。そこもまた赤ちゃんのおなかの中での状態、

 

目に見える景色がリアルに感じられます。

 

今度は何が見えるかな?

 

おねぇちゃんが、庭で水やりをしています。

 

ママに、赤ちゃんが生まれる頃に、お花が咲くよと話している声も聞こえる。

 

赤ちゃんとママはいつも同じものを見ている。

 

赤ちゃんはママのことだけ見えない。でも、心臓の鼓動や、

 

ぬくもり、声を聞くことができる。いつもママをいちばんそばに感じることができる。

 

今度は何が見えるのかな?

 

お父さんが、ウクレレで、ママのおなかにむかって歌っている。

はやく出ておいで、君の歌を歌ってあげるよと。

 

時にはおへそのあなから美味しい匂いもしてくる。

 

それから、かぜの音や、波の音、鳥の声、花の咲く音も。

 

そしてその夜、おへそのあなから、聞こえないように言いました。

 

”あした うまれて いくからね”

 

最後のページは大人も読んでいて毎回感動します。

 

赤ちゃんはおへそのあなから、自分が生まれる世界を見ながら、

 

生まれる準備をしているのかもしれません。

 

家族・赤ちゃん(新しく迎える家族)が愛おしくなる絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:長谷川義史(はせがわよしふみ)

1961年、大阪府藤井寺市に生まれる。2000年『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)で絵本デビュー。『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞、『いろはにほへと』(BL出版)、『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で日本絵本賞、本書でけんぶち絵本の里大賞を受賞。

絵本に『てんごくのおとうちゃん』(講談社)、『かあちゃん かいじゅう』(ひかりのくに)、『パンやのろくちゃん』(小学館)、『うん このあかちゃん』(クレヨンハウス)、『だじゃれ日本一周』(理論社)、『ラーメンちゃん』(絵本館)、『ようちえんいやや』(童心社)、『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)、『シバ犬のチャイ』(BL出版)、えさがし絵本に『忍者図鑑』(ブロンズ新社)、『みどりの協奏曲』(BL出版)など多数。

※絵本より引用

 

 


おへそのあな