★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

どうしてそんなかお?動物

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長い鼻だったり、大きなくちだったり、カラフルで派手な顔だったり、

 

長いまつげだったり。いろんな顔がある。そして、みんなそれぞれにちがう。

 

どうしてそんな顔をしているんだろう?と子どもの視点にたって、

 

解説した動物絵本図鑑です!

 

どうしてゾウの鼻はそんなに長いのか?

 

なぜ、カバの目と鼻は上についているのか?

 

ネコにはどうして立派なおひげあるのかな?

 

どうしてイノシシはそんなに大きな鼻をしているの?

 

ラクダはなぜまつ毛が長いのか?

 

オオアリクイの口はなぜそんなに長いの?

 

シカの角はなぜ立派なの?

 

カモノハシのくちばしはどうして大きいの?

 

アマガエルの顔はなんでぬるぬるしているの?

 

マンドリルの顔はなんでこんな派手な模様をしているの?

 

モグラの目はどうして小さいのだろう?

 

コアラの鼻のあたまが大きいのはどうして?

 

どうぶつの顔の特長は、みんな違うけれど、みんな生きていくために

 

すべて必要なことだったことがわかる。

 

大人でも知らないうんちくが隠れていて、

 

子どもとイラストを見ながら、妙に納得してしまう。

 

ゾウさんの鼻は水を飲んだり、食べ物を鼻でとるのは知っていたけれど、

 

ピーナッツのような小さなものまで鼻で器用に掴めことを知ったり、

 

カバのオスは、口を大きくあけて縄張り争いをしていたり、

 

ラクダは長いまつげだけでなく、砂の上を歩いても沈まないように、

 

足の裏にふかふかのパッドを持っていたり。

 

ラクダのこぶには何日も食べなくても、大丈夫なように栄養がつまっていたり。

 

マンドリルの顔はひときわ、あざやかなほど元気で強い証拠なのだとか。

 

そしてマンドリルは顔だけじゃない。おしりもまた顔に負けないほど色鮮やかだ。

 

それにもちゃんと理由がある。

 

群れのメンバーが迷わないように、鮮やかなおしりが目印がわりなのだ。

 

カエルの体がぬるぬるしているのは、口から空気をすって、

 

肺でも呼吸するけれど、しめったぬるぬるの皮膚で、空中の酸素をとけこませ

 

皮膚からも呼吸しているからなのだ。

 

大人も知っているようで知らないことがたくさんあり、

 

子どもや赤ちゃんは、人や動物の顔が好きです。

 

その子どもの視点にたって、”顔”という切り口に、動物の進化、

 

生態を楽しく学ぶことが出来ます(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:有沢重雄(ありさわしげお)

1953年、高知県生まれ。自然科学の分野を中心に、ライティングと編集に携わる。

著書に『自由研究図鑑』『飼育栽培図鑑』『校庭のざっ草』(以上福音館書店)、

『かんたんにできる野菜の実験と観察 植物の生命をさぐろう』(偕成社)、『花と葉で見わける野草』(小学館)などがある。

 

絵:今井桂三(いまいけいぞう)

1953年、山形県生まれ。自然科学の分野を中心に、細密画、挿絵などを手がける。

作品に『絶滅野生動物の事典』(東京堂出版)、『ファーブル昆虫記』『シートン動物記』(以上NHK)、『自分で仕上げるぬりえ図鑑①日本の昆虫』(ゴマブックス)などがある。

 

監督:日橋一昭(にっぱしかずあき)

1953年、東京都生まれ。埼玉県こども動物自然公園園長。同公園の1980年の開園より、飼育係として勤務。キリンからハダカデバネズミまで、様々な動物の繁殖に取り組む。

休みをとっては、海外の動物園を訪れ、その数は100か所以上。種保存委員等を歴任し、現在はヤンバルクイナ保護増殖委員。

※絵本より引用

【作:有沢重雄 絵:今井桂三 監督:日橋一昭 出版社:アリス館】

 

 

 


どうしてそんなかお?動物 (絵本図鑑)

マララのまほうのえんぴつ

 

2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが、

 

手がけた自伝絵本です。子どもにも分かりやすい言葉で描かれています。

 

マララさんが、なぜ女性の教育に関心を持ち、活動するに至ったのか、

 

パキスタンの小さな村で過ごしていた普通の女の子が、どのように自分の言葉を発信し、

 

世界を変えたかの真実の物語です。

 

”「あなたはまほうを信じますか?」”という言葉から始まります。

 

何でも叶えてくれる魔法の鉛筆があったら何を祈るだろう。

 

ある日、マララさんが、ゴミ捨て場にゴミを捨てにいくと、そこには、

 

自分と同じぐらいの年齢の子供たちがいました。

 

女の子はゴミの中から瓶を拾い、男の子は金属を探しています。

 

その夜お父さんにゴミ捨て場であった子どもたちの話をすると、

 

お父さんは、この国では全員が教育を受けれるわけではないこと、

 

子どもたちがお金を稼いで、家族の生活を支えている子がいることを話してくれました。

 

お父さんにはいつも自由に生きなさいと言われていたマララさんは考えました。

 

学校へ行きたくても行けない子のこと。食べ物がない子のこと。そして自分の事も。

 

マララさんはそれからいっぱい勉強しました。

 

自分の国や、世界のことをもっと学びたいと思いました。

 

そのころから外は武器を持った男の人たちが、女は外に出るな。

 

女の子を学校へ行かせるなと言いだしました。

 

学びたいのに、武器を持った男たちが怖くて学べない町の現状を、

 

世界の人にもっと知ってもらいたいと考えるようになりました。

 

このままじゃ何も変わらない。誰かが声を上げなくちゃ。

 

”だれかじゃなくて、わたし?”

 

町の現状を新聞やインターネットに書き始めました。

 

人前に立って話すことも始めました。

 

少しずつ世界の人が町の現状を知ってくれるようになりました。

 

そんなマララさんの活動をよく思わない人が、ある日マララさんを銃で撃ちます。

 

奇跡的に一命をとりとめたマララさん。

 

マララさんの報道が世界中に流れると、今度はたくさんの人が応援し、

 

一緒に声をあげ始めました。

 

魔法はきっとあなたの自身の中にあり、小さな声でも、上げ続ければ、

 

言葉は世界に広がって、少しずつ世界は変化していくこと。

 

誰かが声を上げるのを待つんじゃなくて、自分というフィルターを通して、

 

感じて、考え、判断し、行動にうつす力を養う大切さを教えてくれる1冊です。

 

《著者紹介》

作:マララ・ユスフザイ

教育・人権活動家。国連ピース・メッセンジャーパキスタン北部の山岳地帯スワート渓谷に生まれる。11歳のとき、イギリスBBC放送のウルドゥー語ブログに、グル・マカイ(矢車菊)というペンネームを用いて、タリバン政権下での生活をつづった日記を投稿した。女の子の学ぶ権利を訴えるこのブログが人々の共感を呼び、注目を集める。2012年10月、スクールバスでの下校途中にタリバンから銃撃を受けたが、奇跡的に一命をとりとめ、その後も教育のための活動を続ける。その勇気と主張が評価され、第1回パキスタン国民平和賞、国際子ども平和賞、アムネスティ・インターナショナル「良心の大使賞」を受賞。2014年には、17歳にして史上最年少となるノーベル平和賞を受賞した。

 

絵:キャラスクエット

夫セバスチャンと妻マリーによるイラストレーターユニット。パリ在住。マンガやイラストレーションの分野において国内外で活躍中。

 

訳:木坂涼(きさかりょう)

詩人、児童文芸作家、翻訳家。詩集、エッセイ集のほか、絵本の創作や翻訳も多数手がけている。主な訳書に『ちょっとだけまいご』『しーっ!』(ともにBL出版)、『ヨセフのだいじなコート』(フレーベル館)、『どこにいるかわかるかな?』『そっくりさん、どこにいるかわかるかな?』(ともにポプラ社)などがある。

※絵本より引用

【作:マララ・ユスフザイ 絵:キャラスクエット 訳:木坂涼 出版社:ポプラ社

 


マララのまほうのえんぴつ

 

かばくん

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表紙と裏表紙を広げると、大きなカバの全身が描かれています。

 

動物園で、朝寝坊のかばくん。11時になって、

 

亀を連れている少年は飼育員さんだろうか?

 

かばくんに”起きてくれ”と声をかけます。亀くんが、ようやく目を覚ましたかばくんに

 

あいさつをする。

 

かばくんは水の中を、大きな体で上手に泳いでいく。

 

水の中から顔だけ出ている時は、そんなに大きく感じないけれど、

 

水の中から陸へでると、その大きさに圧倒される。

 

この絵本の面白いところは、動物園にいるかばくんの視点に、

 

物語がうつっていくこと。

 

今日は、周りがなんだかにぎやかだなぁ~、何曜日だっけ?

 

日曜日か、だから賑やかなのかぁと。

 

動物園に見に来たお客さんを、かばくん親子が眺めています。

 

ズボンはいている子や、スカートはいている子がいるなぁと。

 

お客さんに近づいていくカバくん。お客さんをちょっと見に行ってみようと。

 

少年が野菜のはいったかごを持ってきました。

 

カバくんはキャベツ一玉をまるごと食べてしまいました。

 

体も大きいけど、口も大きく開き、カバくんの食事はダイナミック。

 

また食事が終わると、おなかいっぱいになって、ウトウトと気持ちよさそうに

 

お昼するカバくん。

 

他の動物が早起きだろうと、お客さんが来ようと、おかまいなしで、

 

優雅でのんびりしたカバくんの、一日を描いている絵本です。

 

なかなか動物園で、人気とりというタイプではないカバに焦点を当てていて、

 

知られざる魅力が、作品に込められています。

 

《著者紹介》

作:岸田衿子(きしだえりこ)

東京に生まれる。東京芸術大学美術学部卒業。詩集に『ソラチネの木』(青土社)、

『いそがなくても いいんだよ』(童話集)ほか。エッセイ集に『草色の切符を買って』(青土社)、絵本に『ジオジオのかんむり』『かばくんのふね』『きょうのおべんとうなんだろうな』『どこでおひるねしようかな』『ぐぎがさんとふへほさん』、詩の絵本に『木いちごつみ』『かぞえうたのほん』(以上福音館書店)、『へんなかくれんぼ』(のら書店)などがある。

 

絵:中谷千代子(なかたにちよこ)1930~1981

東京に生まれた。東京芸術大学美術学部卒業。1963年、絵本の研究のため渡欧。絵本に

『ジオジオのかんむり』『かばくんのふね』『くいしんぼうのはなこさん』『いちごばたけのちいさなおばあさん』(以上福音館書店)、『ちいさいモモちゃん』(講談社)、『スガンさんのやぎ』(偕成社)などがある。

※絵本より引用

【作:岸田衿子 絵:中谷千代子 出版社:福音館書店

 

 


かばくん (こどものとも絵本)

くいしんぼうさぎ  *せなけいこ

せなけいこさんのうさぎさんシリーズ。

 

今回はとてもくいしんぼうなうさぎさんのお話。

 

体は小さくてかわいいけど、とっても食いしん坊。

 

なんでもパクパク。ぞうさんよりもよく食べる。

 

ごちそうがあるところなら、どこへでも行って、みんな食べてしまいます。

 

お友達もあきれてしまって、どこのおうちにもお呼ばれしなくなってしまったうさぎさん。

 

なぁちゃんはかわいそうに思い、自分のおうちに招待しました。

 

うさぎさんの大好きなにんじんケーキに、ドーナッツやクッキーをたくさん用意して、

 

うさぎさんも大喜び。

 

口の大きなカバさんよりも、体が大きなゾウさんよりも、

 

たっくさん食べました。

 

するとみるみる体がふくれあがって、大きな風船のようになりました。

 

なぁちゃんに『ごちそうさま』とお礼を言い、家に帰ろうとしましたが、

 

外に出た途端、ずんずん ずんずんと、土の中に埋まっていきます。

 

うさぎさんどうやら、体が重くなってしまって、地面にすっぽり埋まってしまいました。

 

どんどん深く深く沈み、ついに地球の裏側に足が2本ニョキ。

 

そこに現れた地球の裏側の外国の人がウサギさんを引っ張り上げました。

 

まるで地面からうさぎが生えたようです。

 

おうちに帰りたいと泣き出したうさぎさんに、みんな心配しました。

 

どうやって帰ろうかうさぎさんは考えました。

 

大きな風船にひっぱってもらうとか?

 

船で海を渡る?

 

それとも鳥さんに運んでもらう?

 

凧あげしてもらう?

 

そうだ!またいっぱい食べて、出てきた穴に埋まれば、またもとに戻れるかも。

 

うさぎさんは優しい国の人にたくさんの異国料理を作ってもらい、

 

たっくさん食べました。

 

見事に膨れ上がったうさぎさんは、また元の穴に沈んで、

 

みなさんにお礼をいって、

 

ずんずん ずんずんと、地球の裏側へ。

 

なぁちゃんが毎日うさぎさんの帰りを待っててくれています。

 

発想がすごく面白くて、子どもがとても喜びました。

 

いっぱい食べて体がむくむくと大きくなっていく姿や、

 

地面ににょっきとうさぎの耳だけが出ている絵は、とてもユニークです。

 

地球の裏側へ、船でもなく、飛行機でもなく、こんな最短距離での行き方があったなんて笑

 

そしてなぁちゃん、地球の裏側の外国の人の、優しさが生んだ奇跡のような物語です。

 

優しさと美味しさがぎゅっと詰まった一冊です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:せなけいこ

東京に生まれる。モダンな作風で知られる画家の武井武雄氏に師事し、絵本の世界に入る。1970年に、「いやだいやだの絵本」(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞を受賞。絵本作家として独自のスタイルを確立する。ユーモアあふれる貼り絵で、おとなから子どもまで幅広い層に支持されている。作品に、『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』『めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス』『おひさまとおつきさまのけんか』『9ひきのうさぎ』(以上ポプラ社)、『おおかみのでんわ』(金の星社)、『ねこのかぞえうた』(すずき出版)、「あーんあんの絵本」(福音館書店)、「せなけいこ・おばけえほん」(童心社)他多数がある。

※絵本より引用

【作:せなけいこ 出版:ポプラ社

 

 


くいしんぼうさぎ (せなけいこのえ・ほ・ん)

ふくろうくん  *アーノルドローベル

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一人で暮らしているふくろうくん。

 

一人でいると、色んな事を想像したり、考えてしまうもの。

 

そんなふくろうくんの、空想のような、独り言のような5つの物語。

 

★『おきゃくさま』

真冬の寒い夜、暖炉の前でパンとお豆のスープを飲んでのんびりしていると、

ドアをどんどんと叩く音が。玄関のドアを開けてもそこには風と雪だけで誰もいない。

また部屋に戻るとドアを叩く音がする。ふくろうくんはかわいそうな冬が、

ドアを叩いているのだと思い、冬を部屋に招きいれると・・・・

お部屋は極寒の嵐の中に。飲んでいたスープも凍ってしまうありさま。

 

★『こんもりおやま』

夜ベッドに入って寝ようと電気を消すと、足元にこんもりお山が2つ。

これはなんだ?と布団をめくるも暗くてよく見えない。

寝ている間にむくむくとこんもりが大きくなってしまったらどうしよう・・・・。

右足を上に上下させると、右側のこんもり山も一緒に上下に動く。

ベッドの上でパニックになるふくろうくん。結局この夜は、椅子に座って寝ることに。

 

★『なみだのおちゃ』

自分の涙でお茶を沸かそうと考え、悲しいことを思い浮かべるふくろうくん。

ふくろうくんの悲しいことが、少しずれていて読んでいると、悲しい気持ちより、

くすくすと思わず笑ってしまう。ふくろうくんのように上手に涙はためられそうにない。

 

★『うえとした』

1階にいるときのふくろうくん、2階にいるときのふくろうくん。

ふくろうくんは、いつもどっちかを見落としているような気持ちになり、

同時に1階と2階にいられるやりかたがあるはずだと考える。階段を何度も

高速で登ったり下りたりするふくろうくんに子どもは大爆笑。

やがてクタクタになったふくろうくんは、階段の10段目に座り込みました。

そこが1階と2階の真ん中だったから。

 

★『おつきさま』

お月様が自分を追いかけて来るような気がするふくろうくん。

独り言のように月に語りかける。僕はおうちに帰るから、ボクを追いかけなくていいよ。足元を照らしてくれるのはありがたいけど、ボクの家は小さくて、とても

お家に入れてあげられそうにもないといらぬ心配をするふくろうくん。

このお話は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?

子どもの頃を思い出し、懐かしい気持ちに包まれました。

 

小学校低学年の子ども向けの児童書のような!?絵本。

 

幼児でも話のオチが面白いようで、とくに『こんもりおやま』と『うえとした』は、

 

笑いながら聞き入っていました。

 

こんもりおやまは何だと思う?って聞くと、

 

「自分の足でしょ!」ってちゃんと理解していたり。

 

幼児でも楽しめるお話になっています。物事のなんで?や、空想する、

 

物事を深く考えようとする力、その誰もが持っている、自分だけの面白い世界に、

 

そっと誘ってくれるような絵本です!

 

【作:アーノルドローベル 訳:三木卓 出版社:文化出版局

 

 


ふくろうくん (ミセスこどもの本)

ぐりとぐらの1ねんかん

 

いつも森の中の動物たちと一緒に、季節を楽しみながら暮らしているぐりとぐら

 

そんなぐりとぐらが1年間どんな風に過ごしているのかが描かれている絵本です(*^-^*)

 

月ごとにまとめられていて、1月は赤色と青色のお揃いのコートに身を包む、

 

新年をお祝いしています。真っ白な雪に囲まれた森で、

 

365日毎日が良い日でありますようにと願う2人。

 

2月はまだまだ寒さが厳しい中、大きなそりに乗って、

 

森のみんなとそりすべりです。

 

びゅうびゅう風をきって、子どもは風の子、雪の子。

 

3月になって雪がとけると、今度は春がやってきます。

 

畑で野菜を作ろう、お花を咲かそう。種を撒いたり、苗を植えたり、

 

毛糸をまきまき、大忙しの毎日です。

 

4月は、みんなでがっこうごっごです。本を読んだり、字を書いたり、

 

数字を勉強したり、勉強が終わるまでは、お弁当はお預けです。

 

5月は毎日お天気のさわやか陽気。おにぎりと水筒を持って、毎日が遠足日和です。

 

6月は梅雨になり雨がふり、傘と長靴をはいたぐりとぐらが、

 

水たまりを覗いたり、長靴で入ったり、木の棒でかき回したり、

 

すばらしい発見をするかもしれないワクワクの季節。

 

夏になって暑くなると、春に植えた野菜の収穫時期です。

 

おひさまの下で、まっかなトマトがたわわになっています。

 

みんなでキャンプをしたり、川で魚を釣ったり、木陰で昼寝をしたり、

 

暗くなるまでめいいっぱい遊びます。

 

9月はみんなで夜空を見上げ、お月様や星たちを時間も忘れ眺めています。

 

みんな静かに、夜空を見上げています。

 

秋は色とりどりの落ち葉をたくさん拾って、まるで黄色のじゅうたんのよう。

 

12月は今年のさよならパーティーです。

 

ごちそうをたくさん作って、今年いちばんうれしかったことを、

 

みんなで語り合う時間。

 

そしてまた来年、楽しい1年が始まるのです。

 

自然とともに生きるぐりとぐら。たくさんの自然の恵みを受けて、

 

365日が豊かに、ゆっくりとした時間が流れていきます。

 

日本の四季の美しさや変化を、カレンダーをめくるように、

 

楽しむことができる一冊です☆

 

子どもとも、自分の思い出をぐりとぐらに重ね、1年間を振り返ります。

 

《著者紹介》

作:中川李枝子(なかがわりえこ

札幌に生まれた。東京都立高等保母学院を卒業後、保母として働くかたわら、児童文学グループ《いたどり》の同人として創作活動を続けた。現在は著作に専念している。

1962年に出版された童話「いやいやえん」(福音館書店)は、厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞した。また1980年、「子犬のロクがやってきた」(岩波書店刊)で毎日出版文化賞を受賞。おもな著書に童話「ももいろのきりん」「かえるのエルタ」、絵本には「そらいろのたね」「ぐりとぐら」「はじめてのゆき」(以上福音館書店刊)、「こだぬき6ぴき」(岩波書店刊)など多数ある。東京在住。

 

作:山脇百合子やまわきゆりこ

東京に生まれた。上智大学卒業。高校3年のとき、雑誌「母の友」(福音館書店発行)の連載絵物語でデビュー。その後、童話「いやいやえん」「かえるのエルタ」「らいおんみどりの日ようび」「森おばけ」のさし絵、絵本「そらいろのたね」「ぐりとぐら

「なぞなぞえほん」「くまさん くまさん」(以上福音館書店刊)など、実姉中川李枝子さんとのコンビの仕事が多数ある。作・絵の作品には「そらをとんだけいこのあやとり」(福音館書店刊)や「やまわきゆりこのえはがきえほん」(のら書店刊)などがある。楽しいさし絵は日本の子どもばかりではなく外国でも高く評価されている。東京在住。

※絵本より引用

【作:中川李枝子・山脇百合子 出版社:福音館書店

 

 

 


ぐりとぐらの1ねんかん (ぐりとぐらの絵本)

 

ぼくだけのこと

 

”ぼくだけのこと” ”わたしだけのこと”みんなは何を思い浮かべるだろう?

 

足が速いとか?自転車に乗れるとか?逆立ちができるとか?ピーマンが好きとか?

 

ようたくんの”ぼくだけのこと”は?

 

兄弟にはない、えくぼが右のほっぺにだけあること。

 

家族の中で、ぼくだけよく蚊に刺されること。逆立ち歩きができること。

 

運動会で貧血で倒れたこと。

 

ぼくだけとなりの家の犬チャッピーにほえられないこと。

 

自分の事を一番知っているのは自分。でも自分でも気づいていない自分を、

 

周りの人が教えてくれることもある。

 

世界でたったひとりの自分。みんながオンリーワンで、特別な存在だということ。

 

もし世界にぼくと同じような子がいたらそれはきっと奇跡だ。

 

そして今日という1日を過ごすぼくの時間も、ぼくだけに流れる時間。

 

特別なことだけじゃなくていい、きっと君だけのことがたくさんあるはず。

 

子どもに読み聞かせしながら、自分だけのことを、探しながら、会話しながら、

 

楽しく読み聞かせしました(*^-^*)

 

自分という存在を俯瞰して、客観的にみる力、自分という人間を深く知る力が

 

見につくといいなぁと思います。

 

そして、自分も友達も、みんな世界でたった一人の特別な存在なのだということを、

 

読んで知ってもらいたい1冊です☆彡

 

《著者紹介》

作:森絵都(もりえと)

1968年、東京に生まれる。講談社児童文学新人賞を受賞した『リズム』でデビュー。

同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。その後、『宇宙のみなしご』(野間児童文芸新人賞・産経児童出版文化賞ニッポン放送賞)、『アーモンド入りのチョコレートのワルツ』(路傍の石文学賞)、『つきのふね』(野間児童文芸賞)、「DIVE」4部作(小学館児童出版文化賞)、『カラフル』(産経児童出版文化賞)、『風に舞い上がるビニールシート』(直木賞)、『この女』など、作品を発表、数々の賞を受賞。幼年童話に「にんきもの」シリーズ、絵本テキストに『おどるかつおぶし』『オニたいじ』『ボタン』、近作に『気分上々』など幅広く活躍。

 

絵:スギヤマカナヨ

1967年、静岡県に生まれる。東京学芸大学初等科美術卒業後、文具会社へデザイナーとして入社、1990年よりフリーランスとなる。アート・スチューデント・リーグ・オブ・ニューヨークでエッチングを学ぶ。作絵の絵本に『K・スギャーマ博士の動物図鑑』『K・スギャーマ博士の植物図鑑』『ペンギンの本』(講談社出版文化賞絵本賞)、

『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』『てがみはすてきなおくりもの』『ほんちゃん』ほか多数。『ボタン』『あいうえたいそう』など作家と組んだ絵本作品も多い。絵本作家としてだけでなく、『鉄は魔法使い』などのさし絵、カレンダー、ノートなどグッズの制作も手がける。

※絵本より引用

【作:森絵都 絵:スギヤマカナヨ 出版社:偕成社

 


ぼくだけのこと