今日ご紹介したい絵本は、
長新太さんの『つきよ』です。
この絵本のチャーミング(古い表現ですがwww)なところは、
人を化かすことに長けているたぬきさんが、
月に翻弄されて、驚かされているところです。
何も月が変身するとかではなく、そのままんまなんですが、
幼いころに私は月の中にはウサギがいて、餅つきをしていると信じていました。
でも他の国から月を見るとカニだったりするのがとても不思議でした。
月って魅惑的で、昼間は白く目立たないのに、夜は光って大きく見えたり、
満ちたり、欠けたりして形を変えたり、不思議な存在でした。
その月の不思議な魅力をぎゅっと詰めて表現されている作品です。
『月がお山を滑ってきたり、』
『湖に沈んで、ヨットになったり』
『月がお魚釣りをしていたり』
このように同じを月を見るにも、視点を変えてみると、月って色んな表情を
しているのだなぁと大人もハッと気づかされたり。
一見和風な装幀で、地味目な絵なので、子供はどうかな?
と思ったのですが、大人からみて発想がユニークだなと思う視点が、
子供にとっては子供の目線に近いようで、面白がって何度もリピート
してくれました(*^-^*)
《著者の紹介》
長 新太(ちょう しんた)
1972年東京生まれ。漫画、絵本製作、イラストレーション、エッセイなど、
広い分野で仕事を続けている。
絵本に『おしゃべりなたまごやき』(文藝春秋漫画賞受賞・福音館書店)、
『はるですよふくろうおばさん』(講談社出版文化賞絵本賞受賞・講談社)、
『きゃべつくん』(絵本にっぽん賞大賞受賞・文研出版)、
『ぞうのたまごのたまごやき』(小学館絵画賞受賞・福音館書店)など多くの著者がある。
※絵本より引用