この絵本も名作ですが、なんだかおどろおどろしくて、
すっと読むのを後回しにしていました(^^♪
ちょっと怖がりの息子くんも4歳になったので、そろそろいいかなと手に取りました。
お話は3人のどろぼうが武器を3つ持って、(ラッパ銃、まさかり、こしょのふきつけ)、
馬車を襲い、お金や宝石を奪い続けます。
ある日馬車を襲うと、そこには小さなティファニーちゃんという女の子が寝ていました。
お金や宝石などは馬車にはなく、その女の子だけを家に持ち帰りました。
女の子はいじわるな親戚の家に預けられることになっていたので、
女の子もこの3人組についていったほうが、楽しそうと思いました。
ティファニーちゃんは目を覚ますなり、宝の山に気が付きました。
『この宝物どうするの?』とティファニーちゃん。
どうぼう3人組は、盗んだたからものをどうするかなど考えたこともありませんでした。
そこで3人組は、今度は身寄りのない子どもたちを集めました。
そして今までどろぼうした宝で、すてきなお城を買い、
みんなでいっしょに暮らすことにしましたというお話。
作者のアンゲラさんは、25歳のとき病気になり、お金もなく、ある出版社の前で
倒れそうになっているところを助けられ、そこの編集者が青年のいくつかの作品を
見て、仕事をくれたそうです。それがアンゲラの最初の絵本となりました。
この『すてきな三にんぐみ』は自身の娘さんに捧げた絵本だそうです。
自身の経験がこの作品にも大きく影響しているように思います。
とてもユニークなお父さんです。
色使いも大胆で独特で、見る者の目を奪います。
『すてきな三にんぐみ』は、山賊が、最後は人助けをするお話なのですが、
真っ黒な人間も、真っ白な人間もいないと教えてくれているように思います。
そんな視点で世界を見ることができたら、平和な世の中になるのではと思いました。