絵本『しょうぼうしのくまさん』の主人公のくまさんが何とも愛くるしく、
ぽてりとしたまあるい体形で、出動の際に、短い足をポールに絡ませ、
2階から降りてくるときや、消防車を洗って綺麗にしているときに、
上に伸ばす腕など、自分の家にあるお気に入りのぬいぐるみが、
実際にしょうぼうしになったようなかわいらしさが何とも言えません😍
お話は消防士のくまさんが、毎朝消防車を点検して、消防服に着替え、
出動に備えます。今日一番の通報は、『ねこが木から降りられなくなったので、
助けてください。』という通報。すぐにくまさんは出動し、
木にはしごをのばし、ゆっくり猫ちゃんを下ろします。
お礼にと、レモネードを頂きました。
次に農家さんから電話が、『納屋から出火です!助けてください。』
くまさんは一目散でカネを鳴らし、現場に走ります。
ホースを近くの池につっこみ、納屋に水をかけ、無事に鎮火。
農家のおじさんはくまさんにたくさんのお野菜と卵をくれました。
おうちに着くと、くまさんはもうヘトヘト。
お腹もペコペコで、暖炉の前に腰をかけると、
はちみつをたっぷり塗ったトーストと、ホットチョコレートを飲みました。
それから、くまさんはベッドに入るまえに、
消防車をキレイにふいて、かねをゴシゴシ磨きました。
2階の部屋に戻ると、ベッドに入りぐっすりと寝ました。というお話です。
しょうぼうしのくまさんの1日を描いた絵本です!
お仕事の合間にでてくる、美味しそうな食事やジュースが、
読んでいる私たちにもご褒美のようで、ちょっと食べてみたくなります。
消防士さんが現場でどんな働きをしているかだけでなく、
どんな生活をしているのか垣間見え、あんなにかっこいい消防士さんにも、
私たちと同じリラックスした時間があり、食事を楽しみにし、
ふかふかのベッドで休む姿が、子どもながらに印象的なようです。
【作・絵:フィービ・ウォージントン、オリバー・ウィリアムス 訳:こみやゆう
出版社:福音館書店】