★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

くうきは どこに? ~かがくの絵本~

私たちの周りには空気が絶えずあり、空気があるから生きていける。

 

空気には色も、形も、匂いもないから、普段空気に意識を向ける機会がありません。

 

さてこの目に見えない、でも必要不可欠な空気を、

 

子どもにどう説明するか悩んだときにお勧めの一冊です。

 

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くうきはどこに?

『くうきは どこに?』という問いかけから始まり、

 

深い谷底、高い山の上、くるま、家、風船、気球のなかは空気でいっぱいだ。

 

コーヒーカップやお皿の上、飲み終わったコップのなかにも空気はある。

 

目には見えないけど、空気が風で動いたときに、感じることが出来る。

 

そして絵本の中で科学実験が行われます。

 

ボール、ティッシュ、着色料、コップ、お水を使って、空気の実験をします。

 

お水に着色料を垂らして、色水をつくり、コップの口を下にして、

 

ボールに沈めていきます。コップの中にいれた白いティッシュはまだ染まりません。

 

コップの中の空気がよく見えます。

 

こんどは少しコップを傾けると、空気がコポコポと出てきて、

 

コップのに水が半分入って、またどんどん傾けていって、ついにコップの中の

 

空気がなくなってお水だけになったら、ティッシュが青色に染まって、

 

びしょびしょに濡れました。

 

そして空気はとても重いよと。

 

どれぐらいの重さかというと、6じょうの広さの部屋で、だいたい30キログラム

 

になる。もっと広ければもっと重い。もっと狭い部屋ならもっと軽い。

 

普段空気の重さを感じない。それはきみの体が空気を押し返しているからなんだよ。

 

そして宇宙には空気がないので、ロケットで宇宙へ行く人は、たくさんの空気を

 

持っていく。

 

海の中にも空気は溶け込んでいる。

 

コップに水をいれて一時間ぐらいしたら、コップの内側に小さな泡がついている。

 

この泡が水にとけていた空気なんだよ。

 

魚は口から水をいれて、えらからだす。

 

そうやってみずに溶けた空気を使って生きている。

 

というふうに具体例と簡単におうちで試すことが出来る実験を紹介しながら、

 

空気はどこにあるのか? どうやったら見えるのか?



空気ってなんだろう?という子どもの問に答えてくれている絵本です。

 

《著者紹介》

フランクリンM.ブランリー

1915年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。ニューヨーク大学他で教育学、

天文学を修める。アメリカ自然博物館のヘイドン・プラネタリウムにて、

実地教育プログラムの作成に携わり、のちに館長を務める。

児童向けの著作は140冊を超える。2002年没。翻訳された作品に『あっ!ゆきだ』

(ホリーケラー絵 高橋庸哉訳,小社刊)など。

 

ジョン オブライエン

絵本作家、画家。てがけた児童書60冊を超える。翻訳された作品に『生活を変えた食べ物たち』(シャーロットF.ジョーンズ文 左京久代訳、晶文社刊)。アメリカ・ニュージャージー州フロリダ州で暮らしている。

 

大西 健夫(おおにしたけお)

総合地球環境学研究所研究員。農学博士。専門は、水か運ぶ様々な物質や水の循環を

研究する水文学。現在は、アムール川から運ばれてくる鉄の循環を研究している。

京都大学大学院農学研究科博士課程修了。

 

龍澤 彩(りゅうさわあや)

徳川美術館学芸員。日本の中世~近世の物語絵を研究している。担当した展覧会に

「絵で楽しむ日本むかし話 お伽草子と絵本の世界」(2006)など。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。

※絵本より引用

【作:フランクリンMブランリー 絵:ジョン・オブライエン 訳:おおにしたけお、    りゅうさわあや 出版社:福音館書店

 


くうきは どこに? (福音館の科学シリーズ)