初めてモノレールを見た時の、モノレールへの憧れはとても大きなものだった。
車輪がないのに、線路がないのに、走るモノレール。
まるで空を飛ぶ電車のようで不思議だった。
しかもそれが磁石を利用している点に子どもながらに驚いた。
たくさん人が乗って落ちてしまわないだろうかと想像を巡らせながら、
モノレールの中には無人で、運転士のいないものもあり、
ちょっとしたスリルでした(*^^)v
モノレールがホームにゆっくりと入ってきました。
モノレールに乗ってきたお客さんが降りると、ホームで待っていたお客さんが、
乗り込みます。モノレールはここで折り返し、となりまちに、むけて出発です。
はっしゃをしらせるベルがなりました。
ドアが閉まると、運転士はしゅっぱつ信号をかくにんします。
モノレールは静かに走りはじめます。
モノレールはレールにぶらさがって、空中をはしります。
だんだんとスピードがあがっていきます。
家の屋根や、車が下の方に、見えます。
まるでとりになって とんでいるような気分です。
つぎの駅に近づいてきました。
みぎがわのホームにはとなりまちからきたモノレールが停車しています。
左側のホームに、モノレールが到着しました。
レールのポイントがきりかわります。
こうして途中の駅ですれちがいながら、
いっぽんのレールをつかっていきと、帰りのモノレールが走るのです。
モノレールの車庫が見えてきました。
車庫の中では、モノレールの点検や、修理を行います。
へんでんしょでは、でんきをモノレールで使えるように、
いつも調節して、モノレールに送っています。
レールは地面に合わせて、高くなったり、低くなったり、
みちに合わせて右や左にまがりくねってりしています。
モノレールはでんしゃと比べて、急カーブや坂道に強いのです。
海が見えてきて、隣町のもうすぐ到着です。
狭いトンネルに入ります。
トンネルが抜けると、ホームに入りました。
というお話です。
モノレールがトンネルを通るのは少し以外でした。
そして車庫や変電所の話や、ポイントを切り替えて、
どうやって方向転換しているのか、モノレールのしくみもしっかりわかりながら、
モノレールから見える車窓を楽しめる絵本です!
《著者紹介》
みねお みつ
東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。8年ほど公募団体に所属しタブローを発表の後、
個展活動とともに絵本の制作をはじめる。絵本に『でんしゃはうたう』(福音館書店)、『エアポートきゅうこう はっしゃ!』『そらからみると』(PHP研究所)などがある。
※絵本より引用
【作:みねおみつ 出版社:福音館書店】