★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ノアの箱舟 *アーサー・ガイサート

f:id:kiko_book:20210216095023j:plain

ノアの箱舟

近頃、例えば芸術ならピカソなどの半生や作品を、絵本にまとめたものだったり、

 

音楽だとモーツァルトの絵本だったり、

 

難しい古典や論語などなどを子どもが理解しやすいように、

 

フリガナを打ちながら、書いている内容を説明してくれている絵本が出ていて驚きました。

 

ノアの箱舟も絵本になっていると、どんなお話か子どもにも理解しやすく、

 

まだちょっと4歳の子には早いかなと思いながら読み聞かせてみましたが、

 

子どもにとって、動物も、海の生き物も、虫も、植物、人間もみんな同じなんだなと

 

気が付いたようです。みんな同じラインに立っている。

 

優劣を決めているわけではないのですが、

 

私たち大人は動物や、虫や、魚、植物、人間のカテゴライズをいつの間にかしていたんだなと

 

子どもの発する言葉からふと気が付きました。

 

みんなが一つの船で仲良く暮らす姿が、子供はとても気に入っていました(*^^)v

 

ノアとその息子たちは、神様に地上に人の悪が大きいのを見て、心を痛め、

 

箱舟をつくるよう命じられました。

 

そして、地上にいるすべての生き物が、ひとつがいずつ入れる大きさにしなさいと

 

命じられ、大きな木でできた船を作ります。

 

動物たちもノアたちのもとへ大移動しています。

 

船の外側が完成するころ、たくさんの雲が見えてきました。

 

動物の世話は、ノアの妻と、息子の妻たちの仕事です。

 

ノアと息子たちは船の仕上げを急ぎました。

 

雨が降り出し、箱舟に乗り込むときが来ました。

 

みんなが船に乗ると、天がさけて、土砂降りの雨が降ってきました。

 

昼も、夜も、何日も続けて雨が降り続けました。

 

箱舟の中は、暖かく、乾いていて、満員でした。

 

動物に水と食べ物を与える仕事を絶え間なく続けました。

 

魚や海の生き物たちは、船のすぐ近くに寄ってきた。

 

一番大きな動物たちはの、すみかは船底だった。

 

ノアの一家は、食事のときしか休む暇もなかった。

 

毎晩、昼間の仕事で疲れ切って横になった。

 

雨は降り続け、全世界が水で覆われた。

 

とうとう長い雨が降りやみ、太陽が輝き、

 

箱舟のみんなは喜んだ。そして地上に降りたつ日が来て、

 

みんな箱舟から降りて、それぞれの場所へと戻っていきましたというお話。

 

ノアの箱舟ってこんな形をしていて、こんな風にみんなで生活して、

 

洪水を乗り越えたんだということが、細密な絵がわかりやすく、

 

子どもにも教えてくれていて、大人の私も改めて絵で見ると、

 

手に取るようにノアの箱舟の物語が鮮明に焼き付きました。

 

とてもきれいな絵本です。

 

【作・絵:アーサー・ガイサート 訳:小塩節 小塩トシ子 出版社:こぐま社】

 


ノアの箱舟