★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

アライバル *ショーン・タン

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アライバル

 

ずっと気になっていた絵本。

 

絵本をさっそく開いてみると、文章は一言もなく、懐かしいようで、

 

全く知らない世界がそこにが広がる。セピア色の無声映画を見ているような感覚。

 

ある男は妻と娘の元を離れ、一人で旅立つことに。

 

大きな革カバンに3人で写した家族写真を大事に白い布で包み、出発の身支度をする。

 

最後3人で一緒に朝ごはんを食べ、家を出て汽車に乗る。

 

娘にはハットの中に隠していた折り鶴を手渡し、妻と名残惜しそうに別れる。

 

汽車を降りて、大きな船を乗り継ぎ、見たこともないような世界にたどり着く。

 

そこは食べ物も、ペットも、動物も、言葉も、暮らしも、何もかも見たことも、

 

聞いたこともないような世界が広がる。

 

なんとか住む家を見つけ、新しい仕事を見つけ、友人もできる。

 

生活が安定した頃、戦争が起きる。

 

戦争から命からがらなんとか逃げ切り、また新たな場所へ移動する。

 

仕事を新しく見つけ、なんとか生活が成り立った頃、

 

家族へ手紙を書く。そして家族を呼び寄せ、また3人の穏やかで幸せな

 

生活が始まる。

 

この絵本は移民の人生を描いている。全く知らない場所へ、豊さや、希望

 

夢を抱いて、親しんだ町を出て、新しい地を目指す苦労や葛藤が、

 

描かれている。

 

アラバイルは到着という意味。どこへ到着したことを示しているのだろう?

 

読む人にとって、その意味は違ってくるのかもしれません。

 

とても美しい映画のような絵本です。

 

そして思った以上に大型本で、驚きました(*^^)v大作です。

 

大人におすすめの一冊です!

 

《著者紹介》

作者:ショーン・タン

1974年、オーストラリアのパース郊外に生まれる。

現在、メルボン在住。イラストレーター、作家。舞台制作や映画制作も手がける。

ショート・アニメーション『The Lost Thing』が第83回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞。

ほかに『レッドツリー 希望まで360秒』Tales from Outer Suburbia(小社より刊行予定)

などがある。

 

 

 


アライバル