とてもインパクトのある表紙!ニワトリと言えば、
あの真っ赤なトサカを一番にイメージして、あまり普段足元に注視したことがなく、
この構図は私にはとても新鮮に思えました。
ページをめくっていくと、文章は一切なく、
絵でニワトリが卵を産み、それをあたため、卵の中で命が育ち、
やがてひよこが殻をくちばしで割って、顔を出すという一連が描かれている。
子どもにたまごって命なんだよ。
命をもらって私たちの元気な体がつくられているんだよと、伝えながら、
読み聞かせました。
たまごって、もうスーパーに売られていて、商品として見ているので、
たまごがひよこになって、大人になったらニワトリになるというのが、
とても不思議なようです。
足元の羽をよくよく見ると、黄色と黒の羽が混じっていて、とてもリアルに描かれています。
線で描いているだけなのに、卵から出てきたばかりのひよこは少し毛が濡れているように見え、
お母さんの足元にいるひよこは少しふくよかになって、毛並みも揃っています。
私も幼い頃、ずっとひよこはひよこのままでいて欲しいと思っていました。
どうして大人になった姿が、こんなにも違うのだろう?と。
子どもに命の大切さ、生きものの成長過程を見せるのに、
おすすめな一冊です(*^^)v