★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ぼちぼちいこか

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ぼちぼちいこか

カバさんが主人公のお話。カバは顔つきや、動作ものんびりとゆったりとした雰囲気で、

 

どちらかと言えば切れ者のイメージから遠い存在。

 

そんなカバくんが絵本『ぼちぼちいこか』の中で、色んな事に挑戦していく。

 

全部関西弁の語り口調なのですが、違和感ないどころか、それがとてもいい。

 

絵本では消防士になろうと梯子を上ったところ、梯子がカバの体重に耐え切れず、

 

折れてしまい、断念。

 

次に、船乗りに挑戦するも、船は真っ二つに折れて、海に沈没。

 

パイロットはどうだと挑戦したら、飛行機も折れて、

 

プロペラのついた先の方半分だけが空に飛んでいってしまう。

 

バレリーナは花のよう~と飛んで踊ってみたら、

 

着地したとたん床に穴をあけてしまう。

 

次に飛び込みの選手をかっこよく・・・飛び込んだプールの水が全部なくなってしまった。

 

バンドにはいって、チューバをひとふき、、、

 

チューバがびよーんと真上に伸びきってしまって、ふきすぎやったかとかばくん。

 

何に挑戦してみても、思い通りにはいかないことばかり、

 

最後のページは 『まぁ、ぼちぼちいこか。』と締めくくられている。

 

何かに挑戦して失敗すると、自分はだめだという考えてしまうところを、

 

自分がダメなんじゃなくて、やり方が違ったんだよという考え方に気づかさせてくれる一冊。

 

カバくんは何度もいろんなことがうまく行かないけれど、めげずに

 

『ぼちぼちいこか』と前を向き続ける姿が、勇気をくれる。

 

関西弁で語られているのも、度重なる失敗が深刻にならなくていい。

 

テンポがいい絵本(*^^)v

 

 

《著者紹介》

作:マイク=セイラー

1936年アメリカ・ロサンジェルス生まれ。物語やイラストをかき、作詞やテレビの演出も手がける多才な作家。絵本に『わゴムはどのくらい、のびるかしら?』がある。

 

画家:ロバート=グロスマン

1940年ニューヨーク生まれ。エール大学美術家卒業。

少年の頃から事業の印刷業を手伝い、学生時代には本や新聞の編集に携わる。雑誌『ニューヨーカー』の時事漫画の編集を経て、挿絵画家として活躍。

 

※絵本より引用

【作:マイク・セイラー 絵:ロバート・グロスマン 訳:今江祥智

 出版社:偕成社

 


ぼちぼちいこか