★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ヘリコプターのぷるたくん  *鎌田歩

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ヘリコプターのぷるたくん

乗り物絵本と言えば鎌田歩さんというぐらいに、

 

我が家はいくつも作品を読んでいます!

 

今回は新型のレスキューヘリのぷるたくんのお話。

 

強いエンジンと、はやいプロペラ、大きなライトと、大きな音のでるスピーカーを

 

装備していて、力もあります。

 

 

”ぷるたくんに、初出動の日が来ました。

 

工場の大規模火災です!急いで現場に向かうと、

 

工場からもくもくと黒煙が立ち込め、まったく前が見えません。

 

他のレスキューヘリが急いで水まいて、火を消そうと躍起になっています。

 

白いドクターヘリも、救護に向かい黒い煙の中を勇敢に、迅速に飛んでいます。

 

ぷるたくんはというと、けむりに覆われて、大慌て。

 

黒い煙の勢いに、ぷるたくんは負けて、遠くに飛ばされてしまいました。

 

チカラが入りません。なにも出来ずにがっかり。

 

『もうヘリポートにもどろうかな?』と弱気になっていると、

 

 

遠くのほうでぷるたくんを呼ぶ声が聴こえてきます。

 

山道に消防車や救急車がたくさん とまっています。

 

『どうしたんだろう?』

 

ぷるたくんは、呼ばれたほうへ 行ってみることにしました。

 

なんとがけ崩れがおきたようで、トラックががけの下に落ちてしまったよう。

 

どしゃは今にも崩れそう。

 

迷っている時間はありません。

 

『ようし!やってみよう!』

 

ぷるたくんは、勇気をだして、がけの下へ降りていきました。

 

『おーい!誰かいますか?』大きな音のスピーカーで呼びかけます。

 

『ここだよー!はやくきてくれ!』

 

近づいてみると、砂ぼこりや葉っぱが、舞い上がって 前がみえません。

 

そうだ、僕は大きなライトを持っていたんだ。

 

ぷるたくんはライトをつけてみます。

 

たおれた木や岩が邪魔をします。

 

ぶつからないように、プロペラを回します。

 

『もうすこしだ』

 

ぷるたくんは勇気を振り絞って、トラックの運転手さんに近づきつりあげました。

 

その途端、大きな岩が崩れ落ちて来ました。

 

『ぷるたくんのおかげで、助かったよ。ありがとう。』

 

トラックの運転手さんが言いました。

 

ぷるたくんは初めての仕事をやり遂げました。

 

そこへドクターヘリと、おおがたヘリコプターがやってきました。

 

『ぷるたくん、すごいじゃないか。よくやったね』

 

『だいかつやくだぞ』

 

ぷるたくんはてれくさそうに、プロペラを動かしました。”

 

毎晩、夜になるとこの絵本を持ってきます。

 

新学期で、毎日いつもより緊張しながら過ごしている息子は、

 

このぷるたくんに気持ちを重ねたようです。

 

最初怖くなって現場から逃げ出してしまったぷるたくんが、

 

もう一度勇気を振り絞って、困難に立ち向かう姿、

 

そして成功する姿に、元気をもらうようです。

 

鎌田歩さんの乗り物絵本は、乗り物への愛情がひしひしと伝わってきて、

 

その乗り物の愛らしさ、チャームポイントが描かれていて、

 

機械的な乗り物にも、親近感が湧いてきます。

 

【作:鎌田歩 出版社:小学館

 


ヘリコプターのぷるたくん (だいすき!のりもの絵本)