★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

オレンジいろのディーゼルカー  *のさかゆうさく

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古いディーゼルカーが駅のホームに入ってきました。

 

お客さんを乗せて、元気に警笛を鳴らし出発です。

 

ガタンゴトンと街を抜け、田んぼをゆっくりと抜けていきます。

 

山道をゆっくり、ゆっくりと昇っていくと、

 

もうすぐトンネルです。

 

トンネルに入った途端、ぶはーんといつもとは違う警笛の音。

 

ガッタンと、急に車内の電気は消え、ディーゼルカーは止まってしまいました。

 

トンネルの中なので真っ暗です。

 

車内の灯はすぐつきましたが、ディーゼルカーは動きません。

 

運転手さんが調べています。

 

どうやら故障してしまったようで、運転手さんはすぐに駅に連絡を取り、

 

前から助けに別のディーゼルきかんしゃがやってきました。

 

ディーゼル機関車が古いディーゼルカーをひっぱり、ゆっくり2台は

 

なかよく走り出し、無事次の駅に着くことが出来ました。

 

小さな一両編成のディーゼルカーが街中を抜けると、一気に

 

山や田んぼが広がるのんびりとした田舎風景に、スルスルと溶け込んでいく。

 

クネクネと曲がりくねった線路を走っていくと、トンネルが見えてきて、

 

トンネルの中に入った途端、ディーゼルカーが故障して、

 

真っ暗な中、ディーゼルの灯だけが頼りです。

 

全く動かない心もとなさがよく描かれています。

 

機関車が助けに来て、牽引され、無事トンネルを抜けたときの、

 

底抜けのまぶしい青い空で視界がひらけ、無事に駅につきます。

 

短い文章の中で、繰り広げられるドラマが色彩の彩度で

 

表現されていてます。

 

【作・絵:のさかゆうさく 出版社:福音館書店

 


オレンジいろのディーゼルカー 年少版こどものとも 399号