★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

こん虫のへんしん

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こん虫のへんしん

子どものときにカブトムシを幼虫から育てたり、セミの幼虫を見つけ、羽化させた記憶がある。

 

セミに関しては、いつも地面に転がっている抜け殻が、動いて歩いている姿がとても不思議で可愛かった。

 

羽化する瞬間は本当に神秘的で、美しくて、このまま時が止まって欲しいと思った。

 

夜中に眠らず夢中で見ていた。

 

セミの羽化に立ち会えたのも、人生でまだその時の1回きりです。

 

神秘的な羽化を目撃して、その数時間後には、さっきのは幻だったの!?

 

というぐらいに普通に茶色いアブラゼミへと変身してしまってガッカリした覚えがあります笑

 

ひらひらと花から花へと優雅に飛んでいる蝶々も、空を飛ぶトンボも、

 

みんな人間とは違って、赤ちゃんの時と、大人になるまでの変身がすさまじい。

 

ひっそりと変身をしているのか、変身中の姿を見ることは少なく、

 

いつの間にか大人になっていて、その過程を知らない。

 

子どもにその虫が赤ちゃんから大人になるまでの過程を見せる図鑑です!

 

ちょうちょは幼虫のやわらかいクネクネとした体から、固いサナギになり、

 

全く動かなくなり、サナギから出て成虫になる過程で、最初は羽も折れていて、

 

長い時間をかけて、成虫の姿になるところは、奇跡の連続です。

 

カブトムシのあの立派な角は、サナギのときにようやく出来上がるだと知り、

 

感動していました。

 

セミの変身は、まだサナギから出て羽が透き通っている状態の絵があり、

 

とても神秘的です。

 

なんだか、その短い時間が終わってアブラゼミになってしまうと少し残念に思ってしまう私がいます。

 


実際の幼虫、成虫の大きさも写真に載っていたり、漢字にも読み仮名が付いているので、

幼児から小学生にもわかりやすい図鑑になっています。

 

読み聞かせしてみると、サナギになる虫、サナギにならない虫、

 

サナギにならない虫は脱皮の回数が多いねとか、

 

セミは長い年月がかかることや、ダンゴムシの一回の脱皮に7日~10日もかかることなど、

 

子どもながらに、虫が大人になるまで、途方もない程脱皮を繰り返し、

 

大人になる過程や、一生懸命生きる姿を知ったようでした。

 

虫取りに夢中になる年ごろですが、昆虫の一生を知り、

 

虫を取ったら、最後きちんと自然に大切に返せるようになってもらえたなと思い、

 

読み聞かせしました(*^-^*)

 

【監:岡島秀治 編著:ネイチャー・プロ編集室 出版社:偕成社

 


こん虫のへんしん (こん虫のふしぎ)