★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

いま なんじ *やましたはるお

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いまなんじ

『いまなんじ?』けろくんは朝ごはんを食べながら時間を聞きました。

 

時計のおじさんが『いそげいそげ~』とかえるえんにおくれるよと。

 

もうすぐ朝の9時。

 

けろくんと とけいおじさんは、はしって うちを でました

 

けろくんギリギリセーフでかえるえんに到着。

 

今日は時計のおじさんがきてくれたので、みんなで時計の勉強をします。

 

時計のおじさんは自分のおなかにある、ながいはりを12、

 

みじかいはりを10にして、『これがなんじかわかるかな?』と聞きました。

 

『10時』とえるかちゃんが答えました。

 

じゃあ、ながいはりも、みじかいはりも 12にきたら何時?

 

『12時おひるごはん。』ころろちゃんがいいました。

 

その後もみんな3時おやつ、6時ばんごはんまで順調に答え、

 

7時は?『おはようございます。』

 

『ちがう。よるの てれび。』とどろすけくんがいいました。

 

『どろすけくん、いいところに気が付いたね。1日には朝の7時と、夜の7時があるんだよ。』

 

『せんせい。ながいはりが12じゃないときは、どうするの?』

 

『ながいはりはね、ふんをみるの。ながいはりが12から1のところまで、すすんだら、5分。2まできたら、10分。3まできたら、15分。4まできたら、20分よ。』

 

『じゃ、6のところまで、きたら30分だね。』

 

がーこちゃんが言いました。

 

『そうよ30分は、はんっていうの。』

 

えるかちゃんがいうと、とけいおじさんは、いろんなふんを やってみせてくれました。

 

おひるごはんのじかんが きました。

 

ぴょんたくんは、10分でおひるごはんを たべました。

 

ころろちゃんは50ぷん たっても おわりません。

 

お昼ご飯が終わったら、みんなで外で遊んで、

 

3時はみんなが楽しみにしているおやつの時間。

 

夕方の5時になって、みんなおうちに帰りました。”

 

かえるくんたちと時計おじさんと、1日の生活を通して、時計の勉強をする絵本。

 

短針だけの時計の絵本が多い中、長針も使って、分の説明がある絵本は初めてです。

 

4歳の子にはまだ短針(ふん)はよく理解できないようでした。

 

なんで1に針がきたら、5分になるの?と疑問がいっぱい。

 

(1は1だと思っているので、なぜ5(ふん)になるのかまだ難しい様子。)

 

そして2にきたら10分という5分ずつ増えていく、足し算の作業が増えるので、

 

これはしばらくは、暗記してもらうしかないかな(^-^;

 

子どもと一緒に読んでいて、改めて時計を知る、

 

とくに短針、長針の進む速度が違うことなど、理解する難しさを感じました。

 

 

《著者紹介》

作:やました はるお

1937年、東京都に生まれる。

1972年、『うみのしろうま』(事業之日本社)で野間児童文芸推奨作品賞、

1975年、『はんぶんちょうだい』(小学館)で、小学館文学賞を受賞。

作品に、『いたずらぎつねおさん』『ふとんかいすいよく』『ダッテちゃん』

『たんていタコタン』(以上あかね書房)など多数ある。

 

画:むらかみつとむ

1943年、兵庫県に生まれる。

1967年、第16回小学校館絵画賞、1972年ライブチヒ図書展銅賞を受賞。

作品に、『えほんあいうえお』『えほんかたかなアイウエオ』『こぶとりじいさん

『まほうつかいのちかみち』(以上あかね書房)など多数はある。

※絵本より引用

【作:山下明生 絵:むらかみつとむ 出版社:あかね書房

 


いまなんじ―とけいのえほん (かえるえんみどりぐみ 1)