★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

それいけ しょうぼうしゃ

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それいけ しょうぼうしゃ

”チリン、チリン、チリン!けいほうがなった。

 

しょうぼうしたちが ぼうを つたって おりて くる。

 

カラン、カラン、カラン!しゅつどうの かねが なりひびく。

 

たいちょうは ハンドルを かたく にぎりしめる。

 

さあ、しゅっぱつ!

 

きをつけて! ポンプしゃが とおるよ。

 

はしって しょうぼうしゃを みに くる ひとも いる。

 

さあ、げんばに とうちゃくだ。

 

たいちょうは しょうぼうしの しきを とる。

 

それ いけ、いそげ! ホースをつなげ!

 

ガタン、ガタン、ガタン! はしごがのびた。

 

しょうぼうしたちが、ホースを もって のぼって いく。

 

ガッチャーン!まどガラスを うちわって、

 

チェロやたいこ かかえながら、はしごをおりて くる しょうぼうし。

 

たすけた いぬを だきながら、ネットに とびおりる しょうぼうしも いる。

 

プスッ、プスッ、プスッ! ついに ひが きえる。もうだいじょうぶ。

 

さあ、かえろう。しょうぼうしたちは みんな くたくただ。

 

おつかれさま! すごいぞ、 ゆうかんな しょうぼうしたち!”

 

こちらの絵本は消防車が主役の絵本ではなく、消防士という仕事に

 

着目して描かれています。

 

消防車が火を消したり、梯子をのばして、人を救出したりするのは、知っているけど、

 

実際に消防士がどんな仕事をしていて、仕事に行く前にどのような準備をしているのか、

 

わかる絵本になっています。

 

階段やエレベーターは使わず、もっともはやく出動できるように、

 

一本の棒からスルスルと下の階まで降り、放水して火を消すだけでなく、

 

おので、叩いて、家を壊しながら、いち早くペットや人の救助にあたる勇敢な姿が

 

描かれています。

 

また消防車が海外の仕様になっているので、日本の消防車との違いを見比べて

 

読み聞かせしました!

 

 

《著者紹介》

作:ティボル・ゲルゲイ

1900年、ハンガリー・ブタペストに生まれる。ウィーンで美術を学び、ウィーン・マリオネット劇場で、マリオネットのデザイナー兼舞台美術を任される。のちに、ハンガリーオーストリア、ドイツの雑誌にイラストを描いて、専業の画家となる。1939年、

アメリカ合衆国へ移住し、広告や子どもの本のイラストレーションを手がけ、また多くの絵本を発表する。本書刊行の5年後、『Wheel on  Chimney』(マーガレット・ワイズ・ブラウン/文)でコルデコット・オーナー賞を受賞する。1978年1月13日、長年住んだニューヨーク市で亡くなる。

※絵本より引用

【作・絵:ティボル・ゲルゲイ 訳:小池昌代 出版社:講談社

 


それ いけ しょうぼうしゃ (講談社の翻訳絵本)