★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ぐりとぐら

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のねずみのぐりとぐらはお料理すること、食べることが大好き。

 

森に美味しそうなものを探しに大きなかごを持っておでかけです。

 

どんぐりをかごいっぱいにひろって、さとうをたっぷり入れて煮ようね。

 

栗をいっぱいひろったら、くりーむにしょう。

 

二人は美味しい相談をしながら、歩いていると、道の真ん中に

 

それはそれは大きな卵が転がっていました。

 

たまごはぐりとぐらよりも大きく、2人はお月様ぐらいの目玉焼きができるね。

 

僕らのベッドより大きくて、ふわふわのベッドみたいな玉子焼きもいいな。

 

それより大きなカステラもいいね。

 

二人は楽しい想像をしながら、カステラを作ることにしました。

 

さて、この大きな卵をどうやって運ぼうか考えています。

 

あまりに大きな卵だったので、

 

たまごを運ぶことはあきらめ、材料や道具をここに運んでくることにしました。

 

ぐりとぐらはいそいで、うちへ帰り、用意しました。

 

いちばんおおきな おなべ、こむぎこ、バター、ぎゅうにゅう、おさとう、

 

ボール、あわだてき、えぷろん、まっち。

 

さぁ、森に戻って、たまごを割ろうと、げんこつで思いっきりたたきました。

 

『おお、いたい!なんてかたいんだろう?』

 

どうしたら割れるんだろう、この卵は。

 

『いしでたたいてごらんよ。』

 

と、ぐらがいいました。

 

いしでたたくと、やっとわれました。

 

ぐりはいそいで、たまごをボールへながしこむと、

 

おさとうと一緒にかきまぜて、ぎゅうにゅうとこむぎこを いれました。

 

その間、ぐらはいしでかまどをつくり、たきぎを集めました。

 

さて、おなべにバターをよくぬって、ボールのなかのざいりょうをいれて、

 

ふたをすると、かまどへ かけました。

 

歌いながら待っていると、おいしい匂いに、森のどうぶつたちがあつまってきました。

 

『さぁ、できたころだぞ。』

 

ぐらが おなべのふたをとると、まぁ!きいろいかすてらが、

 

ふんわりとかおをだしました。

 

森のみんなでかすてらを、おなかいっぱい食べました。

 

このあと、ぐりとぐらは、わった卵のからで、自分たちと、にもつを乗せる車を作るんですが、

 

それもまた大きなカステラと同じぐらい夢があって素敵。

 

最後のオチまで、読者の想像をいい意味で裏切り、期待以上の幸福感を与えてくれます。

 

人間って小さいものと、大きなものが、とくに好きですが、

 

この絵本は小さなぐりとぐらと、大きなお鍋に、大きなカステラと、

 

人の興味をそそる2つが混在していて、

 

夢を与えてくれます。

 

また森のみんなと、ふっくら大きなカステラを分け合う喜び、

 

カステラの香りと、美味しさが、絵本を読む私たちも一緒に、包みこんでくれる一冊(*^^)v

 

《著者紹介》

中川李枝子(なかがわりえこ

札幌に生まれる。東京都立高等保母学院を卒業後、保母として働くかたわら、児童文学グループ〈いたどり〉の同人として創作活動を続けた。現在は著作に専念している。

1962年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞した。

また、1980年、『子犬のロクがやってきた』(岩波書店)で毎日出版文化賞を受賞。

主な著書に、童話『ももいろのきりん』『かえるのエルタ』、絵本『そらいろのたね』

『はじめてのゆき』(以上福音館書店)、『こだぬき6ぴき』(岩波書店)など多数ある。東京在住。

 

大村百合子(おおむらゆりこ

東京に生まれる。上智大学卒業。主な著書に、童話『いやいやえん』『かえるのエルタ』『らいおんみどりの日ようび』の挿し絵、絵本『そらいろのたね』『なぞなぞえほん』『くまさんくまさん』(以上福音館書店)など、実姉中川李枝子さんとのコンビの仕事が多数ある。訳と挿し絵に『きつねのルナール』(福音館書店)がある。

楽しい挿し絵は、日本の子どもばかりでなく、外国でも高く評価されている。東京在住。

※絵本より引用

【作:中川李枝子 絵:大村百合子 出版社:福音館書店

 


ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

 

 

 


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