★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ぼくはしょうぼうし

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かっこいい勇敢な消防士になるためには、どうしたら慣れるだろう。

 

ぼくは、消防車のことも詳しいし、

 

消防士の訓練や、火の消し方、火の怖さだって知っているつもり。

 

さっと準備をして、1秒でも早く現場に駆け付ける。

 

仕事は火を消すだけではない。

 

時には高い木に登って降りれないネコを助けたり、

 

ロープにつかまってすばやく登ったり下りたり、

 

高いところだって怖くないさ。

 

水だって平気さ。

 

みんなで助け合って、危険な現場で安全に仕事をするんだ。

 

いつでも、どこでも一所懸命に働く。

 

みんな、バイバーイ。

 

最後のページは、幼稚園の教室の中で、

 

消防車や、段ボールに消防署をマジックで描いて遊んだ形跡があり、

 

教室にいるほかのお友達にバイバイをして帰るシーンで終わっています。

 

今までのページはこの男の子の願望、夢、想像を語られていたことがわかります。

 

子どものごっこ遊びのときの頭の中を、こっそりのぞいたような作品になっていて、

 

絵本の字体も、丸いフォルムで、手書きのような柔らかい風合いで、

 

子どもの言葉で語っているように、表現されています(*‘∀‘)

 

そして作者は、実際に子どもの頃から消防士になりたくて、

 

大人になって夢を実現しています。

 

子どもの頃の熱い想いが、こうして作品になったのかもしれません。

 

子どもが共感して読める絵本だと思います!

 

《著者紹介》

作:トンマーゾ・ブルキエッティ

消防士。子どものころから消防士になりたいと願いつづけ、

その夢ををかなえた。大学では森林科学の学位を取得。常に熱意と誇りを持ち、

優秀な消防士を目指して仕事に取り組んでいる。

 

絵:シルヴィア・バロンチェッリ

イラストレーター。子どものころから絵を描くのが好きだった。

フィレンツェ美術学校に通った後、ロンドンに移り、大英博物館でアーティスト・イン・レジデンス(アーティストを一定期間招いて、滞在中の活動を支援するプログラム)に参加して活動する。現在はイタリア・プラート在住。国内外の数多くの出版社や子ども向け雑誌にイラストを提供し、グラフィックデザイナーとしても活躍している。

 

【作:トンマーゾ・ブルキエッティ 絵:シルヴィア・バロンチェッリ

 訳:もたいなつう 出版社:福音館書店

 


ぼくはしょうぼうし