ねずみが海の近くを旅しています。
目が今にも閉じてしまいそう、眠そうなねずみさん。
おなかもペコペコのようで、、、、
道端に転がっていた、ポップコーンの入った紙コップを見つけ、
中には少しポップコーンが入っています。
お腹がペコペコのねずみさんは、
紙コップにもぐりこんで、ポップコーンをほうばりました。
すると・・・突然風が吹いてきて、
紙コップが転がり始めました。
ねずみさんも一緒に紙コップとともにコロコロ・・・・
転がった先は海。
崖から紙コップごと、海に落ちたねずみさん。
紙コップが海の上で浮いて、ねずみさん助かりました。
眠気もすっかり覚めた様子?!
ゆらゆらと波にゆだねて、揺れていたら、いつの間にか夢の世界へ。
とても気持ちよさそうに眠っています。
そのとき・・・・大きな波がねずみくんに襲いかかります。
ねずみくんは 今度こそ海の中へ。
ブクブク、海の中で目が覚めました。
ここはどこだろう?何をしていたんだっけ?
お魚がいっぱいだ。
ねずみくんは息が苦しくなって、夢中で何かにしがみついたら、
それはサメのしっぽでした。
しっぽをつかまれたサメはびっくりしてしまって、
あばれます。
すごい速さで陸に向かって泳いでいくと、
急にしっぽを振り上げて、ねずみさんは、空中へ投げ出されました。
飛ばされた先は砂浜の上でした。
ねずみくんは、まだ眠そうに、ゆっくり旅路に戻りましたというお話です。
作者のささきまきさんは、マンガ家であり、絵本作家の経歴があり、
このお話にもオチが沢山出てきて、丸い小窓ような構図が、マンガを読んでいるような
感覚になります。
丸い窓と全ページをつかった絵は、自然と物語に強弱がつき、
短いお話ですが、すっかり絵本の世界に引き込まれます。
《著者紹介》
作:佐々木 マキ
1946年神戸市に生まれる。京都市立美術大学中退。マンガ家、絵本作家。
絵本の作品には『やっぱりおおかみ』『おばけがぞろぞろ』(福音館書店)
『ピンクのぞうをしらないか』『ぶったのたね』(絵本館)などがある。
※絵本より引用
【作・絵:ささきまき 出版社:PHP研究所】
ねむいねむいねずみのうみのぼうけん (ねむいねむいねずみシリーズ)
*こちらは電子書籍のみのご紹介になります。