今の消防とはいえ50年ぐらい前のもの。
でもほとんど今の消防車の形が50年前に完成していたことがわかる。
江戸時代は火消しといって、人の足で、水を運び、ポンプのような
勢いよく水を排出するものはなかったので、火元となった家や、周辺の家を壊して、
火事の被害が町に広がらないようにしていたらしい。
それから人力車のようなものに、蒸気ポンプを乗せて走るようになります。
そして馬車になり、一台によりたくさんの荷物、人が乗れるようになった。
このころに、馬引きの木製救助はしご車ができました。
建物も平屋からニ階建てなどの家が増えたのだろうか。
ラッパをふいて、たくさんの消防士に号令をかけていたようだ。
三階建てから救助袋を使って、人を救助していたのがわかる。
1920年にはウーウー、カンカンカンと現在よく耳にするサイレンを響き渡らせながら、
外国車を改造したポンプ車、水管車ができた。
一方で、まだはしご車は木製で、馬車だった。
1935年頃には救急車も登場した。現代のと同じ白い車。
そして1950年頃には現在のようなはしご車やポンプ車が登場。
この10年後には車にピカピカ光る 赤いランプがついたそうだ。
レトロな消防士の制服が表紙の本書。
消防の歴史、消防士の仕事の移り変わり、発展がわかる絵本。
子どもはまだ数年しか生きていないので、この数年で変化したものを見つける方が
難しい。
自分が誕生する150年ぐらい前のことを知って、とても不思議そうに
絵本を眺めていました!
徐々に出来上がっていく消防車に、感激して見つめていました。
時代の移り変わりは消防車や消防士を見つめる、一般市民の服装も変化していて、
細かい背景を見るのも面白い。
着物から洋服に変化し、平屋が三階建て、高層ビルへと変化していき、
時代の変化とともに、人々のライフスタイルに合わせ、
レスキューの形も大きく変化したことがわかります(*^-^*)
【文・絵:山本忠敬 出版社:福音館書店】