★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

むかしのしょうぼう いまのしょうぼう *山本忠敬

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今の消防とはいえ50年ぐらい前のもの。

 

でもほとんど今の消防車の形が50年前に完成していたことがわかる。

 

江戸時代は火消しといって、人の足で、水を運び、ポンプのような

 

勢いよく水を排出するものはなかったので、火元となった家や、周辺の家を壊して、

 

火事の被害が町に広がらないようにしていたらしい。

 

それから人力車のようなものに、蒸気ポンプを乗せて走るようになります。

 

そして馬車になり、一台によりたくさんの荷物、人が乗れるようになった。

 

このころに、馬引きの木製救助はしご車ができました。

 

建物も平屋からニ階建てなどの家が増えたのだろうか。

 

ラッパをふいて、たくさんの消防士に号令をかけていたようだ。

 

三階建てから救助袋を使って、人を救助していたのがわかる。

 

1920年にはウーウー、カンカンカンと現在よく耳にするサイレンを響き渡らせながら、

 

外国車を改造したポンプ車、水管車ができた。

 

一方で、まだはしご車は木製で、馬車だった。

 

1935年頃には救急車も登場した。現代のと同じ白い車。

 

そして1950年頃には現在のようなはしご車やポンプ車が登場。

 

この10年後には車にピカピカ光る 赤いランプがついたそうだ。

 

レトロな消防士の制服が表紙の本書。

 

消防の歴史、消防士の仕事の移り変わり、発展がわかる絵本。

 

子どもはまだ数年しか生きていないので、この数年で変化したものを見つける方が

 

難しい。

 

自分が誕生する150年ぐらい前のことを知って、とても不思議そうに

 

絵本を眺めていました!

 

徐々に出来上がっていく消防車に、感激して見つめていました。

 

時代の移り変わりは消防車や消防士を見つめる、一般市民の服装も変化していて、

 

細かい背景を見るのも面白い。

 

着物から洋服に変化し、平屋が三階建て、高層ビルへと変化していき、

 

時代の変化とともに、人々のライフスタイルに合わせ、

 

レスキューの形も大きく変化したことがわかります(*^-^*)

 

【文・絵:山本忠敬 出版社:福音館書店

 

 

 


むかしのしょうぼう いまのしょうぼう (かがくのとも絵本)