★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

いそがしいぞ はしれはしれ

f:id:kiko_book:20210820094600j:plain

 

まっかな ちっちゃい きかんしゃのぼうけんシリーズ!

 

普段は物語り調で、いろんな困難に立ち向かうお話が多いのですが、

 

今回は機関車の構造だったり、仕組み、仕事、機関車が通る道筋にある情景のこと、

 

機関車の1日の事が丁寧に描かれています。

 

まず1日の始まりは、火室に火を入れ、タンクに水を入れ、

 

火室の中の火で、ボイラーの中の水を温め、

 

蒸気をつくり、その蒸気に押されて、車輪がピストン運動で動いていることを、

 

絵でも詳しく機関車の断面図のイラストと一緒に解説されていて、

 

電車の構造、どうやって走るのか仕組みがわかります。

 

その後、運転士のダフィーは、機関車に、客車や貨車、車掌車をそれぞれつなげ、

 

石炭箱に石炭をいっぱい入れ、お客さんをお迎えにいきます。

 

小さな駅につくと、きっぷ売り場があり、壁には時刻表。

 

待合室や駅の構内のカフェで、お客さんは機関車が来るのを待っています。

 

これから機関車が進む線路の近くに、橋、信号所、ポイント切り替え、

 

信号、歩道橋、ふみきり、トンネルが登場します。

 

それを読み聞かせながら見つけてみようと、クイズになっているページ。

 

機関車は最初に、新しく線路をつくるためのじゃりとまくらぎとレールをおろし、

 

次に到着したのは、牧場。貨車に乗せていた、ひつじたちがうれしそうに、

 

牧場を走ります。

 

やがて海が見えて来ました。

 

ミナトマチの郵便局にとまり、郵便貨車の手紙をおろします。

 

そして浜辺でひとやすみ休憩。

 

陽が傾き、すっかりあたりは暗くなってきたころ、

 

ようやくダフィは、きゃくしゃや 貨車をきりはなして、

 

まっかなちっやい機関車を、車庫にしまいます。

 

火室の火は消えて、蒸気も消え、あたりはすっかり静かになりましたというお話。

 

機関車や駅、郵便局など、断面図で壁の中の動きや、機関車のしくみがよく

 

見えるので、面白い。

 

子どもの好きなポイントは、絵本のページをめくりながら、

 

小さな絵の中から、橋や信号所、ポイント、信号 歩道橋、ふみきり、トンネル

 

などの情景探しが楽しいそうです(*‘∀‘)

 

【作:ベネディクト・ブラスウェイト 訳:青山南 出版社:BL出版

 


いそがしいぞ はしれはしれ (まっかなちっちゃいきかんしゃのぼうけん)