★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

あるのかな *織田道代

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名詞の中に隠れている言葉を見つけるダジャレ絵本!

 

とにかくちょっと不気味で、インパクト大な大胆な絵が印象的。

 

子どもが大好きなダジャレがいっぱい登場します。

 

ちょうど今あるある、ないないゲームが好きな息子が、読み聞かせしながら、

 

あるかな、ないかなと考えながら、楽しんでいます☆彡

 

反復言葉だったり、ダジャレが子どもはとにかく好き。

 

ケラケラと笑い声を上げながら、特徴的な絵を見つめていました。

 

”みみずに みみは あるのかな”

 

”おおかみの かみのけ あるのかな”

 

”あめだまに めだま あるのかな”

 

”デコレーションケーキに おでこ あるのかな”

 

”かたつむりに かた どうだろう”

 

”ラムネに むねは あるのかな”

 

”ところてんに こころ あるのかな”

 

”よなかに おなかは あるのかな”

 

”あしたに あしは あるのかな”

 

ただ言葉を覚えたり、隠れて居るもう一つの言葉の意味を知るだけでなく、

 

この絵本には表現のジャンプがあると思う。

 

自由な発想力。一文がこんなに面白くて楽しい絵に変身するのかという意外性と、

 

最後の二文にはとにかくハッとさせられる。

 

”よなかに おなかは あるのかな”

 

”あしたに あしは あるのかな” 

夜中も明日も、可視化できない時間軸で、ぼんやりしたものに、お腹や足って、

 

とてつもない違和感と、新しさがそこにある。

 

子ども同士の楽しいコミュニケーションのやりとりも育ててくれるそうです。

 

作者のことばに対する愛情と、遊び心が詰まった一冊。

 

表面的なダジャレを越えて、奥行きを感じる絵本。

 

《著者紹介》

作:織田道代

1948年、東京生まれ。詩人。作品に、詩集『ことばとあそぶ』(抒情文芸刊行会)

『ことばとすごす』『ことばじゃらし』『あひるのあひる』(踏青社)、絵本に『アイスクリースマス』『ここんぷいぷい』『なにもなくても』(福音館書店)『あくあく』(講談社)『かさじぞう』『ぱっぱらぱぁ』(鈴木出版)など。

 

絵:飯野和好

1947年、埼玉県生まれ。セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。

第11回赤い鳥さし絵賞受賞。作品に『わんぱくえほん』(偕成社)『ハのハの小天狗』

ほるぷ出版)『むかでのいしゃむかえ』(福音館書店)『くろずみ小太郎旅日記』(クレヨンハウス)『ぶんぶくちゃがま』(鈴木出版)ほか多数。

※絵本より引用

【作:織田道代 絵:飯野和好 出版社:鈴木出版】

 


あるのかな (チューリップえほんシリーズ)