家族って何だろう?
生まれたら、いつの間にか所属していた家族という名の集団。
お母さんから生まれたから?
血がつながっているから?
男性と女性だから結婚するの?
いろんな疑問の答えがすべて詰まっている絵本。
家族の多様性について子どもに分かりやすく教えてくれる一冊です(*^-^*)
まだ、難しい内容かな?と思いましたが、
子どもの方が、いろんな家族の形を説明したときに、すんなり受け止めてくれています。
大家族や、男性同士や、女性同士の結婚だったり、里親に預けられた育つ子、
代理出産で生まれた子。ひとり親家族。ペットと一緒に暮らす人だったり、
その人によって、家族という考え方、あり方が違うんだよ。
ということを沢山の例をかわいいイラストで描きながら説明してくれています。
この絵本のいいところは、家族っていい時、幸せなときばかりではない、
現実を描いてくれていること。
赤ちゃんが生まれて家族が増えて幸せな時から、家族が死んでしまって、
悲しい時まで描かれています。
他にも、世界中の家族を取り上げて、
それぞれの国でのお祝いごとに食べる食事の紹介だったり、
住む家、文化、言語の違いも紹介されています。
また家族の気持ちというページには、怒ったとき、悲しいとき、うれしいとき、
ドキドキしている時、自信に満ちている時、幸せな時、うきうきしているときなど、
表情が描かれていて、人の気持ちを考えるきかっけにもなります。
子どもの頭はやわらかくて、スポンジのようになんでも吸収するこの時期に、
多様な家族の在り方を学ぶのは、いい機会だなと感じました(*^^)v
いろんなモノの考え方、見方、在り方があっていいんだよと、
やさしく肯定してくれているような絵本です(*^^*)
【文:フェリシティ・ブルックス 訳:石津ちひろ 出版社:文化出版局】