★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

なんのかげ?  *竹山枝里

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幼少期、自分の足元を見て、足元に影がくっついて、

 

離れないのが不思議でたまらなかったことを思い出す。

 

影から体を離そうと、ジャンプしたり、足をひきずってみたり、でも影は取れない。

 

夕方になると影は伸びて、昼間になると縮んだりして面白い影。

 

歩道に、車道を走る車の影が通り過ぎる際に、影を踏まないように!?

 

車の影にひかれないようにジャンプして遊んだ覚えがある。

 

影は平面しか写さないから、どこから光を当てるかによって、見え方も変わってくる。

 

前から、横から、上から写したやかんのシルエットも、

 

三枚目の横から見たシルエットみてようやく、子どもも「やかん」と認識できる。

 

光を当てる方向を変えるだけで、やかんも違った表情をみせる。

 

今度は野菜たち。

 

上から見るのと、横から見るのとでは、形がまるで違う。

 

影じゃないだけで、どこから見てもどの野菜か一目瞭然。

どの方向から光をあてていたかわかるページがあっていいなと思いました。

 

文房具を並べて写したシルエットは、向きや置き方によって、

 

数字やアルファベッドに変身する。

 

何でできているのかな?と考えるのが楽しい。

 

影はモノクロなイメージがあるけど、透明な入れ物に光を当てれば、光を通して、

 

影に色味が現れる。

 

より表情豊かに賑やかになった影。

 

おうちにあるものを、少し工夫すると、幻想的な夕暮れ時の遊園地もできる。

 

観覧車は扇風機にコップをつけている。

 

光が近く当たれば、小さくなるし、遠くから当てれば、長くのびる。

 

影の世界は自由自在。

 

光があるから、影ができる。

 

いろんな影を作って実験(遊びたくなる)してみたくなる一冊です(*^^)v

 

【文・構成:竹山枝里 写真:西山悦子 出版社:福音館書店