★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

はやく あいたいな  *五味太郎

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丘の上に住んでいるよおちゃんと、山の上に住んでいるおばあちゃん。

 

2人は同時にお互いに会いたくなった。

 

おばあちゃんに会いたくなったようちゃんは、さっそく家を出ました。

 

おばあちゃんも収穫したての果物を、よおちゃんに食べさせたくて、

 

いそいで支度をして出かけました。

 

よおちゃんは、バスに乗って、おばあちゃんは電車に乗って、

 

お互いの家をめざして、すれ違います。

 

よおちゃんのうちについて、おばあちゃんはびっくり。

 

おばあちゃんのうちに着いた ようちゃんもまたびっくり。

 

二人は急いで帰ります。

 

おばあちゃんは今度はタクシーに乗って、ようちゃんは、トラックに乗せてもらい、

 

2人は道路ですれ違いますが、気づきません。

 

うちへもどって、またまたびっくりな2人。

 

ようちゃんは、キックボードに乗って、おばあちゃんはバイクに乗って、

 

走ります。はやる気持ちを抑えられません。

 

ようやく2人は木の下で、会うことができました。

 

一緒に果物を食べながら、今度はこの木の下で待ち合わせを約束しました。

 

二人は思い立ったら一目散、すぐに行動するタイプ。

 

何度もすれ違ってしまうけど、二人は阿吽の呼吸で、

 

テンポがぴったりの似た者同士です。

 

スマホで瞬時に連絡が取れる現代、なんとももどかしい。

 

でもこのもどかしさが懐かしい。

 

子どもの頃友達と何度待ち合わせしただろう?

 

ちゃんと会えるかな?とドキドキしながら。

 

そして何度友達の家にピンポ~ンと、『○○ちゃんいますか?』とドキドキしながら

 

インタホーン越しに話しただろう。

 

何度、お友達の家に電話をかけただろう?

 

今はそんなやりとりもないのかもしれない。

 

おばあちゃんとは手紙で何度も文通をした。

 

手紙を書いて、届くまでの長い時間、手紙の返事を待つ時間も、好きだった。

 

何かとスピード社会の時代だからこそ、じっくり読みたい一冊です(*^-^*)

 

五味太郎さんの落ち着いていて、懐かしい温かみのある色彩が素敵です☆

 

【作:五味太郎 出版社:絵本館】

 


はやくあいたいな