★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

のでのでので  *五味太郎

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五味太郎さんの作品は、日本語を面白く教えてくれる絵本が多いです。

 

今回は『ので』。

 

本来は『〇〇なので、〇〇になった。』というように、のでの次には結果というか、

 

そこでいったん話が完結します。

 

題にあるように『のでのでので』の意味が、読んでいくうちに理解ができました。

 

いい意味で今回も予想を裏切られる展開になっています。

 

”とびあがった。

 

とびあがったので

 

はたを サッと あげた。

 

サッと あげたので

 

はなびに ひを つけた。

 

つけたので

 

シュルシュル パッと なった。

 

なったので

 

なったよと はなした。

 

はなしたので

 

きこえた。

 

きこえたので

 

みずでっぽうを ピュっとやった。

 

やったので

 

みずが とんできた。

 

きたので

 

かみひこうきを サッととばした。

 

とばしたので”

 

と話は延々と続いていく。

 

最後のページの最後の文字も『ので』という二文字。

 

話が繋がっていないようで、繋がっていき、

 

そして結果、終わりのない絵本となっている。

 

いくらでもエンドレスに続けられるお話。

 

子どもはちょっとした不思議さと、絵は繋がっているけど、

 

物語は繋がっているようで、バラバラに見える居心地の悪さが楽しいようで、

 

3回連続で読んでと、せがんできました笑

 

お話に関連性がないのに、『ので』で連続していくお話が、

 

子どもの終わりのない会話を聞いているようで癒されます。

 

文章にするときによく起承転結で完結に書くことを求められるけど、

 

結論が出ないおしゃべりが好きだなぁと改めて思いながら読んでいました(*^-^*)

 

子どもに日本語に親しみを持ってもらうのにいい絵本だと思います☆彡

 

※絵本より引用

【作・絵:五味太郎 出版社:福音館書店

 

 


のでのでので