★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

どんどんキップ  *ミノオカ・リョウスケ

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どんどんやまの駅長さんから届いた切符を持って、駅へ。

 

どこまでも、電車に乗って、どんどんいける どんどんキップ。

 

駅員さんに改札で切符を渡して、ホームへ。

 

電車の中から車掌さんが手を振ってくれています。

 

電車の乗り込んだら、さっそく先頭の運転席の後ろへ、出発しんこう!

 

ぐんぐんスピードを上げ、踏切を超えて、そばを走る車を追い抜かしていく。

 

どんどん駅に止まって、他のお客さんは途中で降りていく。

 

ずっと乗り続けても、どんどんキップがあるから大丈夫。

 

トンネルを抜けると山が見えてきた。

 

終点のどんどん山に到着。

 

今度は、ちゃーんと帰れる、ちゃーんとキップをもらうと、

 

おうちに向かってまた走り出しました。

 

版画のようなタッチの絵が印象的で、どのページにも、黒猫が登場している。

 

黒猫がどこにいるのか探すのも楽しみの一つ。

 

旅とネコって、セットなんでじゃないか?と思うぐらいよく似合う。

 

島に旅をすると、必ずその島に住むネコがいて、海辺に囲まれているからか、

 

美味しいものをいっぱい食べて幸せそうな、野良猫ばかり。

 

ゆったりと、安全な場所で、のびのびと生きていますといった具合に、

 

自由で、旅人にも人懐っこく近づいてくるのがかわいい。

 

どんどんきっぷ。子どもからしたら、夢のような切符だ。

 

時間はいくらでもあって、どこまで行けるのかな?とワクワクする気持ち。

 

帰りの電車に乗ったときに気が付くだろう。

 

あれ?行きと同じ列車で、折り返しているのに、

 

車窓から見える景色が全く違ってみえることに。

 

とてもほのぼのとしていて、電車の大好きな子の願望をかなえてくれる一冊です。

 

《著者紹介》

作:ミノオカ・リョウスケ

神戸市生まれ。滋賀大学教育学部卒業。著作に『じょうききかんしゃピーコロ』紙芝居

『しゅつどう!はしごしゃノビールくん』(以上、童心社)、『まんまるダイズみそづくり』(福音館書店)、『小学生の絵画とっておきレッスン』(メイツ出版)などがある。

※絵本より引用

【作・絵:ミノオカリョウスケ 出版社:鈴木出版】

 

 


どんどんキップ〈新装改訂版〉 (たんぽぽえほんシリーズ)