美しい夜空に浮かぶ月と、詩のように言葉がぽつり、ぽつりと夜空に浮かぶ。
雲の妖精さん!?と月が夜空に弾んでいる、走っている、幻想的な世界。
夜は暗いようで、よくよく見てみると、結構明るい。
月は自分の力で輝いているわけじゃないって言われても、
ピンと来ないぐらいに、強い光を放ってみえる。
広い夜空にぽーんと、弾んで、漂っているみたいに。
明日になるまでの短い時間だから、それまで一緒に遊ぼう。
はずんで、走って、浮いて、もっと自由に。
空がだんだん白んできた。
もう夜明けが近いみたい。
月の質感がまるで紙のようになってきた。
もうすぐ主役が交代するみたいに、ちょっと寂しい。
僕たちこのまま消えてしまうのかな。
誰もその存在に気づかないうちに、そっと。
静かな、とても静かな朝がやってくる。
月は太陽によって、夜空で輝き、そして昼間はその姿を消すように。
雨の日には、月がいないかのように、まったくその光は地上に届かない。
月は満ちたり、欠けたり、形を変える。
弾みそうな夜もあれば、鋭く寂しい夜もある。
何も変わっていないのに、変化しているように見える。
晴れた夜は、月と遊ぼう。
至光社の絵本は、『0歳から100歳までのすべての子どもたちへおくる』を
スローガンに作られています。
100歳になっても子どもの部分が、私たち大人の中にもある。
子どものときに感じた感性が今もこれからも生きている。
しまい込んでしまった瑞々しい感性に、そっと語り掛けてくれる絵本です!