英語や世界地図に興味を持ち始めた子どもに、
世界にはもっとたくさんの言語があるんだよ~と興味を広げたくて選んだ一冊。
表紙を一枚めくると、まずは世界地図が。
世界地図には色分けがされていて、国別の色分けではなく、
使われている言語で色分けされています。
例えば、こんにちは!という言葉を外国ではなんと表記して、発音するかを、
わかりやすくカタカナで書いてくれているので、字が読めるようになった幼児が、
一人で読むことも出来る。
言語は全部で6つ。(英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、スワヒリ語)
ページをめくっていくと、おはよう!が出てきた。
子どもは読んでいて、フランス語とスワヒリ語だけ、こんにちは!とおはよう!の
あいさつが同じことに気が付き不思議になんで?と。
フランス語でBonjour!(ボンジュール!)、スワヒリ語Jambo!(ジャンボ)は、
おはよう!もこんにちは!も同じ語になるようです。
おとうさんとおかあさんを外国語で言うと、中国語はパーパ、マーマで、
日本語と近いねとか、
スワヒリ語のおとうさんはババで、日本語だとおばあちゃんみたいと笑う。
犬の泣き声も言語が違うと、こんなにも表現が違う。
英語:バゥ、ワゥ ロシア語:チャフ チャフ フランス語:ヴァ ヴァ
スペイン語:グヮウ 中国語:ワン、ワン(日本と同じ。)
スワヒリ語に関しては、特に決まった言葉はないよう。
他にもニワトリや羊の鳴き声、ねずみにも、スワヒリ語だけ決まりことばはない。
そして、わたしをしめす言葉、
英語:Iアイ ロシア語:ヤー フランス語:moiモア スペイン語:yoヨ
中国語:我ウオ スワヒリ語:mimiミミ
日本語が一番言葉が長いんだねと子ども。
確かに新しい発見。
日常で使う、短い単語を、集めて、他の国でどんな音で表現しているかが、
分かりやすくまとまっている。
アクセントを置く場所が太文字なっていて、イントネーションも分かりやすい。
ロシア語が一番、読み聞かせするときに、発音するのが難しかった。
あまり普段、馴染みがないからかもしれません。
日本の小さな島国ですら、方言があって、聞いててもわからないことがある。
でも、どの国へ行っても、その国の挨拶や、ありがとう、ごめんなさいが言えたら、
カタコトでも気持ちが通じ合う瞬間がある。
母国の言葉はもちろんのこと、世界の言葉を知る、大切にする気持ちが、
芽生えたらいいなぁと思い読み聞かせしました。
子どもは、面白がって、何度も読み返していました。
最近はニーハオ!と覚えたての中国語であいさつしてくれるように笑(*‘∀‘)
【作:戸田やすし 絵:戸田こうしろう 出版:戸田デザイン研究室】