むしくんたちが、おもちゃのねじまきバスを見つけ、
ねじをぐるぐると回して、バスに乗り込んでみると、
はやい、はやい、バスはスピードを上げて走り出しました。
またまた、てんとうむしさんと、バッタさんに出会って、のせてくださ~い!と。
ねじを回すことを条件に乗せてあげました。
おっと今度のお客さんは、モグラとカエル。
少々バスはきついですが、なんとかみんな乗る事が出来ました。
途中橋がこわれていました。
するとカエルさんが、バスの下から足を出して、勢いよくジャンプ。
見事に飛び越え、向こう岸に着地成功です!
次は、トンネルに入ったようです。
残念なことに、途中で行き止まり。
すると、モグラさんが、手と足をだして、ザクザクと掘っていきます。
たどり着いた先には・・・・冬眠していたクマさんを・・・起こしてしまいました。
クマさんがバスに乗せて欲しいと・・・・
ムリムリ。大きなクマさんが小さなおもちゃのバスに入るわけがないし、
もうすでにバスはきつきつ満員です。
でもクマさんは、どうにか、こうにか、バスの中にからだをねじこみました。
走り出したバスは、少しいびつに変形しています。
そして、ミシミシと変な音まで聞こえてきました。
ついにメリメリと大きな音とともに、バスはこっぱみじん。
壊れてしまったバスをみんなで協力して、
組み立てて完成したのは、バスではなく、ねじまき船です。
みんなで船に乗って旅の続きです。
どんな出会いが待っているのでしょうか?
ありえない設定ですが、絵本らしい想像にとんだ作品になっています。
子どもの時、おもちゃの車に自分も乗ってみたいと思ったことが1度はあるはず。
その願望を叶え、さらに途中ハプニングがあったときには、
モグラくんやカエルさんの特長を生かして、難を逃れ、
バスが壊れてしまったときには、また新しいものに作りかえる。
ドキドキとワクワクの冒険物語です。
未就園児からの読み聞かせにおすすめの一冊です(*^-^*)
【作品:ねじまきバス 作:たむらしげる 出版社:福音館書店】