ロボット大家族に、また新しい命が誕生!?
箱から赤ちゃんパーツを取り出して、パパとママが説明書を読みながら、
せっせと組み立てていきますが、なかなかうまく行きません。
そこで、親戚におじさんを呼んできて、赤ちゃんを組み立ててもらうことに。
ご近所さんも、赤ちゃんを一目みようと、オイルのケーキや、さびスープを
持ってお祝いにかけつける。
ところが、マニュアル通りではなくて、少々改良を加えたので、
赤ちゃんは急にロケットのように宙を飛び始め暴走します。
赤ちゃんを捕まえようと、子どもたちも、大人たちも、近所の人も大慌て。
網でようやく、赤ちゃんを捕まえる。
さぁ、もう一度組みなおそう。
赤ちゃんはようやく完成しました。ベビーベッドに寝かせるロボママ。
やれやれと赤ちゃんが入っていた空き箱を見ると、特別プレゼントロボベイビーと
書かれた箱がもう一つ。あらら双子ちゃん?とロボットの世界の、ロボット大家族の
ユニークなお話です。
ロボットのご飯やおやつが登場してきて、子どもは歓声を上げていました。
さびスープに、オイルケーキ、亜鉛を焼いたもの(クッキー?ケーキ?)、
ロボットの暮らしが、命の誕生が、コミカルに描かれています(*^^)v
人間のように、一つ一つのロボットに名前がつけられていて、
心を持って、心を通わせるロボットたち。
今後私たちの社会でもロボット化が進んで、一緒に生活する世界になっていく中で、
ロボットがモノとしてではなく、もっと人に身近な存在ということを、
絵本が愛らしく伝えてくれている一冊です!
《著者紹介》
作:デイヴィッド・ウィーズナー
アメリカ東部のニュージャージー州生まれ。『セクター7』『アートとマックス』『ミスターワッフル』『ぼくにまかせて!』(いずれもBL出版)など、精緻な描写で臨場感があふれる絵本を創作し続けている。『かようびのよる』(徳間書店)、『3びきのこぶたたち』『漂流物』(ともにBL出版)で計3度のコールデコット賞を受賞。小さい頃から、歯車やボルトなどの部品や、いきいきと動くロボットが大好きだった。絵本に登場するロボットたちにも機械や部品に関する名まえをつけている。
※絵本より引用
【作:デイヴィッド・ウィーズナー 訳:金原瑞人 出版社:BL出版】