★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

まさかさかさま 緑の巻  *伊藤文人

f:id:kiko_book:20211207100917j:plain

 

さかさ絵本シリーズです(*^^)v

 

お話と絵が逆さまにすると、まったく違う物語、絵が浮かび上がってくる

 

1ページで2度美味しい、おもしろい絵本です!

 

今回は動物がメインで登場し、動物が好きな子にはぴったりな一冊です。

 

著者が絵本を制作するときには頭をやわらかくして、描いているそうで、

 

読者も頭をやわらかくして、絵本をくるくる回すと、

 

まったく違う世界に迷い込みます。

 

くるくる回しているうちに、どちらが進行方向かわからなくなってしまい、

 

絵本の進行方向さえ分からなくなり、迷子になります笑

 

 

一方から見ると、大きな船が後ろからせまってきていて、浮き輪のラッコさんが

 

のまれてしまわないか心配になってしまう絵。

 

それをひっくりかえすと・・・

 

ラッコさんは、緑のぼうしをかぶって、マントをはおった紳士なネコに変身。

 

どちらが空かわからない不思議な絵。

 

おひげがもじゃもじゃで、角のかぶとをかぶっていて、鎖が体に巻き付いた男性の絵、

 

グラスを片手にってどんなシュチエーション!?

 

これを逆さにすると・・・・

 

おひげのおじさんが、ウシさんに変身。

 

持っていたグラスは、ベルに?

 

さっきの鎖が体に巻き付いた、おじさんの絵から、

 

なんとも優しい、のどかな風景が広がる。

 

次に、ラッパを吹いている、ピエロ柄の派手な服装のろうへいしさん。

 

逆さにすると・・・・

 

ピエロの下におじさん。おじさんは野鳥観察中!

 

何度も繰り返し、逆さにしたり、戻したりを繰り返しながら、

 

子どもはだまし絵に夢中でした。

 

鉄棒で逆上がりすると、いつもの世界が違って見える。

 

計算されて描かれた絵なのだろうと思うけれど、

 

頭をやわらかくして、計算しながらだと、

 

少し矛盾していて、かえって難しく考えてしまいそう。

 

著者がどんな風にアイデアを絞り出して、作品と向き合っているのか気になります。

 

ユニークで不思議な絵本の世界を体験できます(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:伊藤文人(いとうふみと)

神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒業。現在イラストレーター及びグラフィックデザイナー。トリックアート(主にさかさ絵、さかさ文字)の研究をしている。著書に『さかさ絵本 まさか さかさま』(サンマーク出版)、

『脳を鍛える さかさことば』(メディアファクトリー)、『さかさえ えほん みらくる くるくる』(小学館)、共著に『さかさもさかさ』(出窓社)がある。

※絵本より引用

【作・絵:伊藤文人 出版社:サンマーク出版

 

 


まさかさかさま 緑の巻