★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

バーバパパのおんがくかい

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子どもの頃から大好きだったバーバパパシリーズ。

 

思い出としては、幼稚園に通っていた時に、幼稚園に移動図書館がやってきて、

 

週に1回貸出をしていました。

 

その日を何よりに楽しみにしていて、いつも借りる絵本はバーバパパシリーズと、

 

せなけいこさんの著著『おばけのてんぷら』ばかり繰り返し借りていたことを思い出します。

 

子どもながらに、なぜここまで魅了されたのかというと、

 

まず人でもない、動物でもない、妖精?それともかわいいオバケさん?

 

どこにもいない唯一無二のキャラクターの大家族で、

 

それぞれのキャラクターに長所があって、個性があり、体を自由自在に、

 

変化させられる点が特に好きでした。

 

今回のお話は、足を怪我して動けない女の子を、元気づけたくて、

 

バーバパパの子どもたちは、考えて、音楽なんかどうだろう?と

 

蓄音機や、オルガンを運んでくるも、

 

どれも故障していて、音楽が聴けません。

 

発明が大好きなバーバピカリが、いいことを思いつきました。

 

どんな楽器の音も一緒に出せる、音楽機械を作ろうと提案します。

 

他の兄弟たちは、バーバピカリの発明を信用できません笑

 

音楽が好きで、歌が上手なバーバララが、自分たちで音楽を奏でたら面白そうと

 

提案しました。

 

バーバパパの家族は、体の形を変えることができるので、

 

楽器に変身するのは、簡単なことです。

 

バーバブラボーはサキソホンを作りました。

 

バーバベルと、バーバズーはふたりで、チューバ。

 

みんな夢中で演奏しています。

 

怪我をした女の子も、怪我のことをすっかり忘れて、音楽にききほれています。

 

バーバパパは大きなグランドピアノになって、それをママが弾きます。

 

バーバピカリとバーバモンジャは二人でドラムをうけもち、

 

見事なオーケストラのできあがり。

 

大人になって読んでみると、バーバパパシリーズはずいぶん昔からあるのに、

 

今社会問題の一つとして取り組んでいるシェンダーレスの先駆けみたいな作品

 

だなと思いました。

 

パパは男性だけど体がピンク色だったり、ママは逆に黒だったり、

 

男性、女性という社会的立場に関係なく、お互いの特長を生かしながら、

 

助け合いながら、お互いの存在を尊重し合っている。

 

今の時代にも古臭くなく、物語がしっくりくる点がすごいなと思います。

 

ベストセラーで長年愛され、読まれ続けている理由があります。

 

《著者紹介》

*アネット=チゾン

1942年にパリに生まれる。もとは建築設計士。

*タラス=テイラー

1933年サンフランシスコ生まれ。もとは生物学・数学教師。二人はパリのカフェで知り合い、いたずら書きの交換からバーバパパが誕生した。その後結婚、現在に至る。パリ在住。『バーバパパ』という名まえは、フランス語で「わたあめ」を意味する語から思いついたという。

 

※絵本より引用

作品:バーバパパのおんがくかい

作:チゾン+テイラー

訳:やましたはるお

出版:講談社

 

 

 


バーバパパのおんがくかい (バーバパパのちいさなおはなし)