★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ぎょうれつのできるチョコレートやさん

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ふわふわしっぽのキタリスくんと、しましましっぽのシマリスくんは、

 

森の中で、木の実を拾っている人に出会いました。

 

木の実を拾うのを一緒に手伝っていると、お礼にチョコレートの箱をひと箱もらいました。

 

街中でチョコレートやさんをしている職人さんだったようで、

 

チョコレートに使おうと、木の実を拾っていたそうです。

 

後で、お兄さんからもらったチョコレートの箱をそっと開けてみました。

 

まるで宝石のように綺麗に、チョコレートが並んでいます。

 

見ているだけでうっとり。

 

シマリスくんとキタリスくんは、一つチョコレートを手にとると、

 

二人で仲良く食べ始めました☆彡

 

しっぽがふわわんと膨らみ、お花畑にいるような気持ちになりました。

 

お日様の下で、お昼寝しているみたいな気分だなぁと、思いました。

 

残りは大事に食べようねと二人は話しました。

 

森の中を歩いていると、ヒヨコさんたちが喧嘩しています。

 

泣き出したヒヨコの子を見て、二人はチョコレートをみんなに配りました。

 

すると涙のつぶをつけたヒヨコたちが、みるみる笑顔になります。

 

チョコレートってすごいなぁ~みんなを笑顔にするんだなぁ~と二人は思いました。

 

それから大事に育てていたバラの植木鉢が枯れてしまい、落ち込んでいるオオカミさんにも、

 

二人はチョコを上げました。オオカミさんはとても悲しそうだったのに、

 

チョコを食べたら笑顔になり、枯れた植木鉢の中に種が出来ているのを見つけ、

 

大喜び。

 

それからも、二人は悲しそうな動物を見つけてはチョコを配り、とうとうチョコの箱の

 

チョコはなくなってしまいました。

 

またあのチョコレートが食べたいなぁと思いました。

 

二人は町でチョコレートやさんをしているお兄さんに、会いに行くことにしました。

 

やまぶどうをお土産に。

 

お兄さんに、チョコをもらいに行くつもりでしたが、キタリスくんが、緊張しながら、

 

『ぼく、チョコレートやさんに、なりたいです!』と、叫びました。

 

お兄さんは、ふたりにチョコレートの作り方を教えてくれました。

 

丁寧に、砂糖やカカオの重さをはかり、せっかちなシマリスくんはカカオのかわを

 

あっという間にむきます。

 

集めてきた森の木の実をチョコの上に飾り、

 

とうとう、二人は森の中に小さなチョコレートやさんを開店しました。

 

お店の前は行列です。

 

みんな優しい笑顔がこぼれます。

 

ケンカをしていたタヌキくんとキツネくんは、

 

お互いにチョコレートをプレゼントし合い仲直りしました。

 

甘いチョコレートを食べると、膨らむ幸福感はなんでしょう。

 

読んでいて、チョコレートが食べたくなりました。

 

カカオのいい香りが、漂ってくるようです。

 

誰かを笑顔にできる料理や、お菓子。食べた人が笑顔になると、

 

作った人もこの上ない喜びに包まれ、おいしい笑顔は連鎖していく。

 

読んでいてとても幸せな気持ちになれます(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:ふくざわゆみこ

東京生まれ。絵本に『おおきいなクマさんとちいさなヤマネくん』シリーズ・『ブルくんとかなちゃん』シリーズ・『モグラくんとセミのこくん』(以上、福音館書店)、

『むしのかくれんぼ いないよ いないよ いませんよ』・本シリーズ前作『ぎょうれつのできるパンやさん』『ぎょうれつのできるすうぷやさん』『ぎょうれつのできるはちみつやさん』『ぎょうれつのできるケーキやさん』『ぎょうれつのできるレストラン』(以上、教育画劇)『のねずみチッチ』シリーズ(のら書店)、『やさいもぐもぐ』『くだものあーん』『パンぱくぱく』『おいしいおと!なんのおと?』(ひかりのくに)、『モモンガのはいたつやさん』シリーズ(文溪堂)、『もりのホテル』『もりのとしょかん』(学研プラス)、などがある。東京在住。好きなチョコレートは、

マーブルチョコレート。

 

 

※絵本より引用

【作品:ぎょうれつのできるチョコレートやさん 作:ふくざわゆみこ 出版:教育画劇

 

 


ぎょうれつのできるチョコレートやさん