★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

しりとりのくにのおうさま

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しりとりのくにでは、何もかもがしりとりの順番になっていて、

 

最後は必ず『ん』で終わります。

 

おうさまの あさごはんも、もちろんしりとりの順番で料理が運ばれてきます。

 

めだまやき→きゅうり→りんごジュース→すいか→カレーパンの順です。

 

最後はちゃんと『ん』で終わるように。

 

おちゃの時間のおやつも、もちろんしりとりの順に食べます。

 

たいやき→きなこもち→チョコレートパイ→いしやきいも→モンブラン

 

最後は『ん』で終われました。

 

あるひ、しりとりのくにのとなりに住む王様が駆け込んできました。

 

なんとしりとりやまのドラゴンに、大事なお姫様がさらわれたと。

 

ドラゴンからお姫様を取り戻すには、しりとりで勝負しないといけないので、

 

力を貸して欲しいとのこと。

 

しりとりのくにの王様は、自信満々に任せてくださいと答えました。

 

兵隊をつれて、王様はさっそくしりとりやまへ行きました。

 

ドラゴンにお姫様を返せと!まずゆみやを飛ばしました。

 

するとドラゴンはやかんを飛ばし、最後が『ん』で終わっているので、

 

王様はそれ以上太刀打ちできません。

 

今度はドランゴンが先行で、『サボテン』と言い、

 

サボテンがたくさん兵隊に向かって飛んできました。

 

またも『ん』がついているので、何も返すことができません。

 

ドラゴンはライオン、ドラムカンと投げてきて、

 

どうしたものか『ん』のつくものばかりでは、何も返せないと途方にくれていると、

 

お姫様が、『王様、カンでしりとりしてみてわ?』と提案されました。

 

よぉし!『かんジュース』と言い、かんジュースをドラゴンに向けてたくさん投げました。

 

するとドラゴンは『す・・・す・・すみません』と何度も謝り、

 

お姫様を無事返してくれました。

 

王様も久しぶりに真剣にしりとりが出来て、大満足でした。

 

その後、王様はお姫様とドラゴンにお城で、ごちそうを用意し、一緒に食事をしました。

 

もちろんしりとりの順でメニューが運ばれてきます。

 

まーぼーどうふ→フライドポテト→とうもろこし→しちめんちょうのまるやき→

 

きのこ→コンスープ・・・・最後はプリン。

 

 

しりとりを楽しく学べる絵本です!

 

ドラゴンと戦っているときに、ずっと武器で戦いながら最後は倒すのかと思っていましたが、

 

ドラゴンの方から『すみません』と謝りながら、

 

お姫様を救出できる点が意外性もあり、平和的な解決ができたのがいいなぁと思いました。

 

ただ倒して悪者になってしまうのではなく、最後はみんな仲良くおいしい食事を囲み、

 

ちゃんと最後に『ん』がつく、オチも忘れずに!

 

しりとりは本来『ん』を言ったら負けなルールなので、『ん』で終わらせよう、

 

着地させようと考えると意外に難しく、子どもと一緒に考えながら、

 

他に『ん』で終わる言葉あるかな~?と探しながら読み聞かせしました(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:こすぎさなえ

1971年滋賀県生まれ。京都大学教育学部卒業。制作会社で子ども向けコンテンツの制作に携わり、シナリオ・演出等を担当する。2007年に「ゆうゆう絵本講座」を受講(1期生)。会社勤めのかたわら絵本の文章を書き始める。絵本に『5のすきなおひめさま』

『しろおうさまとくろおうさま』『とけいのおうさま』『〇△▢のくにのおうさま』(以上、PHP研究所)、『サカサムシちゅういほう』(教育画劇)、『とんとんとんとんひげじいさん』『とーんだとんだ』(以上、世界文化社)など。幼児向け月刊誌にも多数お話を書いている。おやつに食べたいものは、あんにんどうふ→フルーツパフェ→

エクレア→アーモンドミルク→クロワッサン。

 

絵:たちもと みちこ(立本倫子)

石川県生まれ。絵本をはじめ、教科書や子ども向け番組、児童書、園具など教育分野でのイラストレーションを多く手がける他、広告、CM、ポスター、パッケージ、キャラクター、映像や玩具、インテリア、雑貨、子ども服など、枠にとらわれず様々なジャンルで「子ども」をテーマに創造性豊かで、遊び心をもった作品を発表し続けている。主な絵本に、こぶたちゃんのしかけ絵本シリーズ『おほしさま』『おひさまとかくれんぼ』(以上、教育画劇)、布絵本シリーズ『どうぶつさんこんにちは』『わくわくのりもの』(以上、交通新聞社)、行事絵本シリーズ『ハロウィンドキドキおばけの日!』(文溪堂)など他多数。ヨーロッパ、アジア諸国など世界でも翻訳されている。大阪芸術大学文芸学科・短期大学部デザイン美術学科准教授。

※絵本より引用

【作:こすぎさなえ 絵:たちもとみちこ 出版社:PHP研究所

 

 

 


しりとりのくにのおうさま (PHPにこにこえほん)