★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ミリーのすてきなぼうし *きたむらさとし

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ミリーは学校の帰り、帽子屋さんの前を通りかかると、ウィンドウに飾られている、

 

羽のついた大きな帽子が気に入って、帽子が欲しくなりお店の中へ。

 

でも帽子を買うにはお金が足りないようです。

 

もっと安いのはありますか?とお店の人に尋ねると・・・

 

お店の人は天井を見上げて、なにやら真剣に考えています。

 

すると、ひとついい帽子がありますと、帽子の入った箱を持ってきて、

 

特別な帽子で、大きさも、形も、色も自由自在。

 

想像の帽子をミリーに売ってくれました。

 

ミリーはその帽子がとても気に入り、帽子をさっそく被って外へ。

 

鳥たちが歩く歩道では、帽子は大きな色鮮やかな羽を広げたクジャクの帽子になり、

 

ケーキ屋さんの前を通るときには、たくさんの美味しいホールケーキを積み重ねた帽子になり、

 

花屋さんの前を通るときには、花束の帽子になりました。

 

公園を歩くと、噴水の帽子になり、

 

ミリーはふと辺りを見渡すと、想像の帽子を被っているのは自分だけじゃなく、

 

みんな被っているんだと気が付きました。

 

小さな男の子は車のおもちゃの帽子、その横の男の子はヨットの帽子。

 

恐竜の帽子や、教会の帽子をかぶった牧師さんや、楽器を背負った学生の頭には、

 

メトロノームの帽子。走る男の子の上には、機関車の帽子。

 

みんなそれぞれに、想い想いの帽子を被っています。

 

ミリーが歌えば、帽子も一緒に歌います。

 

ミリーが踊れば、帽子も一緒にダンスします。

 

みんな持っているすてきな想像の帽子のお話です!

 

子どもの想像力を引き出してくれる一冊です(*^-^*)

 

想像は無限に広がり、どこまでも自由な世界が広がる。

 

時には自分を幸せにしてくれるし、励ましてくれる。

 

ミリーはお金では買えない、想像というかけがえのないものを手に入れました。

 

そして、それはみんなが持てる、素敵なものです。

 

《著者紹介》

作:きたむらさとし

1956年東京生まれ。1979年にイギリスに渡り、数年後より絵本を作り始めた。ハーウィン・オウム氏とコンビでつくった『ぼくはおこった』(評論社)でマザーグース賞、絵本にっぽん賞特別賞を受賞。作品に『やねうら』(文/コリン・マクノートン 訳/柴田元幸)『いっしょにあそぼ!』(ともに小峰書店)、『動物たちの謝肉祭』(詩/エイドリアン・ミッチェルほか 訳/四元康祐)『スートン・エイジ・ボーイ』(以上 BL出版)など多数。ロンドン在住。

※絵本より引用

【作:きたむらさとし 出版社:BL出版

 

 

 


ミリーのすてきなぼうし