★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

くれよんのくろくん  *なかやみわ

f:id:kiko_book:20220214095824j:plain

 

子どもが自分で、読み聞かせに選んだ一冊です☆

 

著者のなかやみわさんの、そらまめくんシリーズが大好きで、

 

今回はクレヨンのくろくんを選んできました(*^-^*)

 

まだ新しいクレヨンたち。さっそく真っ白な画用紙の上に、

 

絵を描き始めます。きいろくんがちょうちょを描き、

 

あかさんとピンクちゃんを呼んできて、お花をかいてもらいました。

 

今度はきみどりくんやみどりくんを呼んできて、葉っぱを描き、

 

ちゃいろくんや、おうどいろくんを呼んできて、木を描きました。

 

あおくんとみずいろくんを呼んできて、真っ青な青空と雲を描き、

 

すると、誰からも呼ばれなかったくろくんがやってきて、

 

ねぇ、ぼくはどこを描けばいいの?と。

 

きれいに描いた絵を黒くされたら、たまらないと、

 

みんなくろくんを仲間に入れてくれません。

 

みんなは楽しそうにカラフルな絵を描いています。

 

くろくんはなんで僕だけこんな色なんだろう?と落ち込みました。

 

するとシャーペンのおにいさんがやってきて、くろくんをそっと励まします。

 

他のくれよんくんたちも、自分が描くことに夢中で、絵はいつのまにかぐちゃうちゃ。

 

ついに喧嘩が始まりました。

 

そこへシャーペンのおにいさんが、くろくんにこっそりいいアイデアを伝えました。

 

急にくろくんは、みんなが描いた絵の上を黒に全部塗りつぶし、

 

絵は真っ黒に。そこでシャーペンのおにいさんが、くるくる描き始めると、

 

そこには夜空に浮かぶ花火が広がりました。

 

クレヨンそれぞれの個性が生かされて、みんな唯一無二の存在。

 

たとえ、自分のなりたい色じゃなかったとしても、どの色も同じように素晴らしい。

 

ただひとりひとり役割が違うだけ。

 

人と違うからこそ助けることができるし、おもしろい。

 

ひとりで出来ることは限られているけど、

 

みんなで助け合えば、どんなこともできるかもしれない。

 

みんな大きな可能性をもったひとつなんだよ~と語り掛けてくれる絵本です☆彡

 

《著者紹介》

作:なかやみわ

1971年埼玉県生まれ。女子美術短大造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーとしてキャラクターデザインを手がけた後、フリーとなる。主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店)「どんぐりむら」シリーズ(学研)「やさいのがっこう」シリーズ(白泉社)「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)など多数ある。

※絵本より引用

【作:なかやみわ 出版社:童心社

 

 

 


くれよんのくろくん (絵本・こどものひろば)