子育てをしながらイラストーレーターをされている著者だからこそ、
子どもが喜ぶポイントを熟知されているなぁ~と感じました。
まずシンプルながら、綺麗なキャッチーな色合いの絵に、
とことことこ と赤ちゃんが歩く先に、ページのはしに、出会う動物や生きものの、
身体の一部が現れます。
何が隠れて居るのかな~と次のページへ進みたくなる工夫がされていて、
全部最後の音が『こ』で終わる言葉で構成されています。
とことことこ ねこ
とことことこ たこ
と最初は動物の名前で最後『こ』で終わるものが登場し、
とことことこ・・・ページのはしにはカエルだ、次はどんな言葉に??
と思っていたら『ぴょこぴょこ』とカエルさんが飛び跳ねる音を表す言葉。
次にとことことこ・・・・と向かった先にはひつじさん。
今度は『もこもこ』とちゃんと『こ』で締められています。
最後はとことことこと向かった先にはママが・・・
『いいこ いいこ』と抱きしめて、子どもが最後『にこっ』と笑顔に。
子どもの動作や、表情、物の質感、生きものの生きる音、名前など
オノマトペ絵本になっています(*^^)v
水彩画のイラストがとてもやさしく、美しく子どもの目に飛び込んできます。
そして聞いたことがある身近な音を通して、子どもの動作だったり、
感情、他者への関心・好奇心を引き出してくれる素敵な絵本です!
0歳児からの読み聞かせ、または幼児のひとりで読む絵本におすすめの一冊です(*^-^*)
《著者紹介》
作:やまだだり
1988年愛知県生まれ。イラストレーター。東京藝術大学デザイン科終了。
子育てしんがら、雑誌、書籍の挿絵、ポスター、フライヤー制作などを多数手がける。
「会話をするようにモチーフと向き合う中で、そのものがふと見せたひょうきんさを描きとめること」を制作のテーマにしている。幼児絵本は『とことことこ』がデビュー作。
※絵本より引用
【作:やまだだり 出版社:講談社】