★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

じゃがいもアイスクリーム?   *市川里美

f:id:kiko_book:20220218100426j:plain

 

アンデスの山の小さな村に住む家族のお話。

 

アンデスの山には木や作物は育たず、唯一じゃがいもだけが収穫できます。

 

朝も、昼も、夜も、おやつも、じゃがいもを食べて家族は仲良く暮らしています。

 

色んな種類のじゃがいもがあって、少し甘いじゃがいもはおやつにピッタリ。

 

ムーチョは朝起きると、母が釜戸で作ったじゃがいもスープを食べると、

 

お父さんとアルパカに草を食べさせるため、山を一緒に登ります。

 

その後、小屋の中のアルパカのふんをかき集める作業です。

 

アンデスの山には、木も電気もガスもないので、

 

アルパカのふんは、大切な燃料になります。

 

その夜、アルパカの親子がいなくなりました。

 

あたりを探していると、アルパカの親だけを発見しました。

 

子どもはどうやら岩の割れ目に落ちてしまったよう。

 

ルーチョが縄を持って、岩の割れ目に入り、アルパカの子どもを無事救出しました。

 

その夜は、お父さんとルーチョはアルパカの様子が心配で、小屋で寝泊まりしました。

 

朝になると、お父さんがもうすぐ村のおまつりだよ。と言いました。

 

ルーチョは昔、町のお祭りにいったときに食べたアイスクリームを思い出し、

 

この村のお祭りでもアイスクリームが食べられたらなぁ~と思いました。

 

するとアルパカのお母さんが、ルーチョに、私のミルクと、山の氷と砂糖と

 

じゃがいもでアイスが簡単に出来るわと言いました。

 

さっそくルーチョはお父さんに町で砂糖を買ってきてもらい、

 

収穫した甘いじゃがいもと、アルパカのミルクと、砂糖と氷で、アイスをつくりました。

 

大自然の中、電気もガスもない。食べ物はじゃがいもだけ。

 

厳しい暮らしのようですが、とっても豊かに生きているアルパカと

 

ルーチョの家族。

 

著者がパリに在住しながら、世界中を旅し、子どもたちと交流して、生まれた絵本です。

 

アンデスの村の暮らしがわかる一冊。

 

じゃがいもアイスクリームという、聞き馴染のないフレーズに、

 

興味をそそられました。どんな味なのでしょう?とても美味しそうです。

 

《著者紹介》

作:市川里美

岐阜県大垣市生まれ。1971年、旅行で訪れたパリにそのまま移住。その後独学で絵を学ぶ。こどもの世界をあたたかく、いきいきと描く作風が特長。世界で出版された絵本は

70冊を超える。『春のうたがきこえる』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞、『はしって!アレン』(偕成社)で第28回サンケイ児童文学賞美術賞など、受賞多数。

『とんでいきたいなぁ』(BL出版)など、パリの暮らしのなかから生まれた絵本や、世界各地を旅し、その土地のこどもたちとの交流から生まれた絵本など、精力的に創作活動を続けている。

※絵本より引用

 

【作:市川里美 出版社:BL出版

 

 

 


じゃがいもアイスクリーム?