病院が怖い、病院が嫌いというお子さんも少なくないかと思います。
何をされるんだろう?痛いのかな?今日は注射するのかな?
そもそもなんで病院にいくのかな?お医者さんってどんなお仕事?
きっと何をお医者さんが診ているのか、どうして自分の体に触れたりするのか、
理由がわからないから怖いのかもしれません。
この絵本は3歳の子でもわかるように、お医者さんが監修して作られました。
背をはかる理由は、1年でどれだけ大きくなったかみるため。
ちゃんと眠れているかな?遊べているかな?食事はとれているかな?
どれも健康に過ごせているのか大切な質問。
聴診器では、肺にしっかり酸素が入って、二酸化炭素が排出されているか、
肺がしっかり機能しているか確認しています。
その他にも心臓が血液を全身におくることができているかも聴診器で音を聴けばわかる。
しっかりと酸素が血液に取り込まれて、全身に運ばれていたら、
力いっぱい元気に活動できるということ。
お医者さんがお腹をさわるのは、内臓が元気か確かめているから。
風邪を引いたときに首をさわるのは、風邪をひくと、リンパがはれてしまう。
これは免疫反応といって、今身体が悪い菌やウィルスをやっつけている証拠。
病院で注射を打つのは、感染症(病気)を予防するためにワクチンを打つからだよ。
子どもでもわかりやすいように、分かりやすい絵や図と一緒に、
簡単なことばで、身体のしくみ、機能、働きから説明し、
お医者さんがなぜ君の身体に触れるのか?注射をするのか?
が行動とともに説明されている絵本です(*^^)v
子どもにとって、病院は病気を治してくれる正義の味方。
また登場する医療器具にも表情があったりして、親しみを持てます。
子どもにとって、病院をもっと身近にしてくれる一冊です(*^-^*)
《著者紹介》
作・絵:カーラ&ジョン・フローランス
カーラ・フローランス:アメリカの生化学者。コロラド大学ボルダー校で博士号を取得し、触媒RNAの研究でバイオテクノロジーに従事。科学を楽しく学べる子供向けの著書多数。宇宙生物学・放射能除染・綿菓子作りの分野でも活躍している。
ジョン・フローレンス:ハーバード大学医学部卒業後、マサチューセッツ総合病院にて臨床実習を修了。米国陸軍で歩兵隊と特殊部隊を務めたあと、医師としてのキャリアに転向。趣味は森林散策とSF小説を読むこと。家族と過ごす時間をこよなく愛している。
監修:岩田健太郎(いわた・けんたろう)
1971年、島根県生まれ。2008年より神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)・神戸大学医学部付属病院感染症内科診療科長。『考えることは力になる』(照林社)、『丁寧に考える新型コロナ』『ワクチンは怖くない』『ぼくが見つけたいいじめを克服する方法』(以上光文社)など著書多数。
訳:吉山朱里(よしやま・あかり)
神戸女学院中学部・高等学部、同大学文学部卒業。中国・ニュージーランド・インド・オランダなど多数の国に在住歴をもつ。京都で英語・中国語の通訳案内士として活躍後、絵本翻訳家としてデビュー。訳書に『ヒューイたちのあたらしいセーター』
『ヒューイたちのはんたいはなーんだ?』(以上文響社)がある。
※絵本より引用
【作・絵:カーラ&ジョン・フローランス 訳:吉山朱里 監修:岩田健太郎
出版社:文響社】