★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

マスターさんとどうぶつえん  *アーノルド・ローベル

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動物が大好きなマスターさんは、お天気のいい日は、

 

1日中動物園で過ごすのがお気に入りです。

 

動物たちもマスターさんのことが大好きで、マスターさんが動物園の門をくぐると、

 

ゾウはパオーンと鼻を鳴らしてごあいさつ。

 

他の動物たちも声高らかに、マスターさんを出迎えます。

 

でも夜になって家に帰る時には、1日動物園にいたのに、

 

離れるのが寂しくてたまりません。

 

動物もまた同じ気持ちです。

 

雨の日や雪の日は、動物園に行けないので、いっそう恋しくなります。

 

ある日の事、飼育係のおじさんが、ベンチでうっかりうたた寝し始め、

 

ゾウは、ポケットからこっそり鍵を抜き取りました。

 

そしてその夜動物たちの檻をすべて開けて回り、

 

みんなでマスターさんの住むマンションへ。

 

マスターさんがちょうどベッドにはいったとき、玄関のチャイムが鳴り、

 

真夜中に訪れた嬉しいお客にびっくり。マスターさんは動物みんな家に入れました。

 

次の日、動物園の動物はからっぽで、警察も出てきて、大変な騒ぎに。

 

マスターさんの家に飼育係と警察がいくと、

 

動物たちは動物園へ帰りたがりません。

 

相思相愛な動物とマスターさんが下した決断は・・・

 

さぁ、困った飼育係のおじさんはどうしたのでしょう?

 

最後はハッピーな結末で、動物もマスターさんもとても幸せそうです。

 

読んでいる私たちも幸せな気持ちに包まれる一冊です!

 

《著者紹介》

作:アーノルド・ローベル(1933ー1987)

カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。高校卒業後、ニューヨークのブラット・インスティテュートでイラストレーションを学んだ。1962年、本作でデビューし、1971年『ふたりともだち』(文化出版局)1972年『よるのきらいなヒルディリド』(富山房)でコルデット・オナー賞を、1981年『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』でコルデット賞を受賞。その他『4ひきのりっぱなこぐま』『かわうそオスカーのすべりだい』(以上、好学社)など多数。

 

訳:こみやゆう(小宮由)

翻訳家。東京都生まれ。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。祖父はトルストイ文学の翻訳家、北御門二郎。主な翻訳作品に『4ひきのりっぱなこぐま』『ロベルトのてがみ』『ねずみに ぴったりの のりもの』(以上、好学社)などがある。

※絵本より引用

【作:アーノルド・ローベル 訳:こみやゆう 出版社:好学社】

 


マスターさんとどうぶつえん