仲よしなイヌとネコ。
仲がいいからこそ、時には些細な事で喧嘩をしてしまうことも。
2人ともお風呂が大好きで、一緒に入って、シャボン玉を作るのが大好き。
向かい合ってシャボン玉を膨らませると、すぐにくっついて割れてしまう。
割れたのはキミのせいだ!と怒り出す2人。
僕の方が大きなシャボン玉だったのにと譲らない2人。
ごはんを食べるときも、お互いの顔を見ているとまずくなると、
背を向けて食べ、寝る時にも、うーんとベッドを壁際に離して、
ベッドとベッドの間には、家具を高く積み上げて、お互いの顔を合わせないようにする。
この夜は眠れそうにない二人は、お風呂にもう一回入って、
シャボン玉の大きさがどちらが大きいのか勝負することに。
お風呂にまた一緒にじゃぼん。
あれれ?シャボン玉がくっついている!?いや、おんなじ一つのシャボン玉を
つくっているみたいだ。一緒に力を合わせて、ふくらませる。
大きくなったシャボン玉はついにパチンとはじける。
今のは世界一大きなシャボン玉だと言って2人は大喜び。
そしていつの間にか仲直り。
ケンカしている間もお互いのことを意識し続けている二人。
ベッドを離したあとに、部屋の真ん中に、家具を積み重ねて壁をつくるときも、
結局は、共同作業で仲良く同じことをしていたり、読んでいる方は、
ケンカしている二人も、とても仲良しに見えるからおかしい笑
ケンカするほど仲がいい。
兄弟や、大好きなお友達と喧嘩してしまった時に読んで欲しい1冊です。
ほっこり優しい気持ちになれる絵本(*^-^*)
《著者紹介》
作:さとうわきこ
東京都生まれ。日本児童出版美術家連盟会員、日本児童文学者協会会員。
『とりかえっこ』(ポプラ社)で第1回絵本にっぽん賞受賞。作品には、『ねえ、おきて!』(架空社)、『おつかい』、『せんたくかあちゃん』、『すいかのたね』(福音館書店)などがある。長野県の岡谷と八ヶ岳で『小さな絵本美術館』主宰。
※絵本より引用
【作:さとうわきこ 出版社:PHP研究所】