★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

いつもだれかが・・・  *ユッタ・バウアー

 

人生とは孤独だ・・・と思っている大人に。

 

友達がいない・・・ひとりぼっちだな・・・と感じている君に。

 

子どもから大人まで読んだら、元気と幸せな気持ちがわいてくる絵本です!

 

おじいさんが孫に、自分の人生を語り始める。

 

幼い頃から危ないこともたくさんしたし、車にひかれそうになったこともある。

 

楽しいときも、悲しいときも、うれしいときも、つらいときも、

 

ずっと誰かに守られていた気がする。

 

でも第二次世界大戦のドイツで、自分の友達は助からなかった。

 

おじいさんは命はあったものの、食べ物がなくなり、仕事がなくなり、

 

どんな仕事もして、何とか生きて来れた。運がいいから。

 

いつも誰かに守られてきたように思う。

 

その後好きな人に出会って、結婚をして、子どもが生まれて、お前に会うことできた。

 

おじいさんはとても幸せな人生だったと孫に語りかけます。

 

文章はシンプルで、簡単な文章ですが、水彩画の絵でいつも天使がおじいさんを

 

見守っていたり、助けてくれている絵が描かれています。

 

でも第二次世界大戦の時には、天使は守りたくても守れなかった命があり、

 

悲しみにうなだれています。

 

いつも一人で生きてきたような気がしているけれど、

 

実は天使のように見えない存在にも助けられて、

 

守られて、今の命があるのかもしれません。

 

そして現実はもっとたくさんの人に支えられて、私たちは生きていることを。

 

守られて生きていることと同時に、

 

守られて当たり前と思わないように、感謝しながら生きていきたいです。

 

自分も誰かのお役に立てるように。

 

《著者紹介》

作・絵:ユッタ・バウアー

1955年ドイツのハンブルクに生まれる。ドイツでもっともよく知られたイラストレーターの一人。専門学校で学んだ後、雑誌や児童書のイラストの仕事を始める。2001年には文と絵の両方を手がけた「おこりんぼママ」(小学館)でドイツ児童図書賞大賞を受賞。この「いつもだれかが…」も02年のドイツ児童図書賞の最終候補になった。ほかに「色の女王」(小学館)、挿絵の仕事に「犬さんがくる!」(ネストリンガー作、ほるぷ出版)など。

 

訳:上田真而子(うえだまにこ)

1930年生まれ。京都府立女子専門学校卒、ドイツ・マールブルク大学中退。著書に「幼い日への旅」(福音館書店)、主な訳書に「あのころはフリードリヒがいた」(岩波書店)、「黒いお姫さま」(福音館書店)、「おばあちゃん」(偕成社)、「彼の名はヤン」(徳間書店)など。

※絵本より引用

【作・絵:ユッタ・バウアー 訳:上田真而子 出版社:徳間書店

 

 


いつもだれかが…