★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

みつばちさんのティールーム

 

毎日15時にオープンする、みつばちさんのティールーム。

 

パイにケーキ、タルトにエクレア、色とりどりの美味しいお菓子と、

 

お茶や飲み物を一緒にいただける人気のお店です。

 

お店の外には開店前から、たくさんの行列ができています。

 

お店のキッチンでは、てんとうむしさんたちが、

 

お菓子の材料を混ぜたり、こねたり、生地をのばしたり大忙しで働いています。

 

15時になりました。

 

今日最初のお客様は、アリのご夫婦と、アリの親子です。

 

今日のおすすめはエクレアです。

 

一緒に桃色のレモネードや、ローズヒップティーがをお客さんにすすめます。

 

ところが、キッチンでハプニングが。

 

外の窓から花が咲くのが見えたてんとうむしさんたちが、

 

次々に外へ飛び立っていってしまったのです。

 

作りかけのお菓子たちが机に、床にころがります。

 

みつばちさんがキッチンに戻ると、変わり果てたキッチンに、ショックを受け、

 

放心状態。

 

チョコは壁に飛び散り、アイスクリームをつくる機械が爆発し、

 

みつばちさんは一人、何からどう手をつけてたいいかわかりません。

 

大きな音に驚いたお客さんたちが、キッチンに集まり、

 

みんなで力を合わせてキッチンのそうじをし、みつばちさんの汚れたエプロンを、

 

きれいなものに変え、温かいお茶を入れました。

 

すっかりピカピカに片付くと、お客さんはまた席に戻りお茶の時間を楽しみ始めました。

 

みつばちさんは涙を流しながらみんなにお礼を言いました。

 

するとお客さんたちは、あなたのお菓子はとってもおいしいけど、

 

わたしたちはあなたのお菓子以上に、あなたのことが大好きで、会いに来ているのと。

 

絵がとてもカラフルで美しく、たくさん登場する虫さんたちもドレスや、スーツを

 

キレイに着こなしているので、子どもは人みたいだね、これはなんの虫かな?

 

と喜んで読んでいました。

 

何よりお菓子も飲み物も、とっても美味しそうで、大人も思わず笑みがこぼれます。

 

お店も立地とか関係なく、外見もそんなに目立つわけではないのに、

 

ふしぎと繁盛しているお店を見かけることがありますが、

 

料理がおいしいだけでなく、そのお店で働く店主の人柄に惹かれて通うという

 

話もよく聞きます。

 

美味しいお菓子と、仲間との心のつながりを感じられる一冊です(*^-^*)

 

人は美味しいものを目の前にすると、みんな笑顔になりますね☆彡

 

【文:ヘイリー・バレット 絵:アリソン・ジェイ 訳:峰 飼耳】

 

 

 


みつばちさんのティールーム (児童書)