ばばばあちゃんシリーズはどれも読者の期待を裏切らない。
とにかく読んでいてワクワク楽しい気持ちになる。
そして子どもの”やってみたい”、好奇心を引き出してくれる絵本です。
やきいもたいかいは、落ち葉をみんなで拾って掃除をしていたときに、
ばばばあちゃんが思いつきます。
最初はさつまいもを用意していたけれど、じゃかいもに、さといも、
子どもたちの好奇心は上昇する一方なようで、りんごにバナナ、みかん、チーズに、
カステラやマシュマロ、どら焼き、まんじゅうまで。
焼いたらどうなるかな!?なんでも焼き実験大会が始まります(*^-^*)
ばばばあちゃんも、子どもたちの好奇心にブレーキをかけることなく、
たとえ、焼いて美味しくなくて失敗するとわかっていても、
最後まで子どもたちの気持ちに寄り添う姿が素晴らしい。
それどころかこれは面白いことになったと、ばばばあちゃん本人が子どもと一緒に
楽しんでいます。
みんなでおなかいっぱい食べた後、食べきれなかったパンやお菓子、果物などは、
木につるして、鳥さんたちへの少し早いクリスマスプレゼントにするアイデアが
最高です。
なかなか焚火が手軽に出来なくなってきましたが、火を起こして、
お芋をアルミホイルに包んだ上から、
濡らした新聞紙でくるんで焼き芋を作るんだよ~と、
読み聞かせしていると、物珍しそうに、子どもは絵本を見つめていました。
子どもの生きる力や、好奇心を育ててくれる一冊です。
《著者紹介》
作:さとうわきこ
東京に生まれる。児童出版美術家連盟所属。絵本『とりかえっこ』(ポプラ社)で第1回絵本にっぽん賞受賞。現在は長野県の岡谷市と八ヶ岳で「小さな絵本美術館」を主宰しながら、絵本の創作に従事している。「ばばばあちゃんの絵本」シリーズ以外の主な絵本には、『ちいさいねずみ』(偕成社)、『おつかい』『るすばん』『せんたくかあちゃん』『くもりのちはれ せんたくかあちゃん』(以上福音館書店)、『わっこおばちゃんのしりとりあそび』(童心社)などがある。長野県在住。
※絵本より引用
【作:さとうわきこ 出版社:福音館書店】
ばばばあちゃんの やきいもたいかい (ばばばあちゃんの絵本)