14ひきのねずみの大家族シリーズ。
今回は夜に向けてのお話。夕方洗濯物を取り込むおばあちゃん、
台所では、きのめのクリームシチューの美味しそうな匂いが立ち込めている。
お風呂場ではお湯を沸かしながら、みんなで背中を流しっこ。
みんなが順番にお風呂を済ませたら、楽しみにしていた夕食を家族全員で頂きます。
テーブルには蝋燭が1本。暖かい光と美味しい匂いに包まれ、
夕食後は木の実を食べながら、今日あった話を語り始めます。
台所ではみんなのお皿を洗って、子どもたちは歯磨きして、寝間着に着替え、
寝る準備です。お母さんが絵本を読み聞かせしてくれたり、
みんなで静かにベッドにもぐりこみます。
本を読み終えたら、子守歌が流れ、子どもたちはゆっくりと眠りの世界へ。
大人になった今でも大好きなシリーズです。
子どもの時からこのねずみさんの家に住んでみたくて、たくさん並ぶベッド、
はしごを使って、中二階のようなつくりの子ども部屋。
ろうそくや月灯りが差し込む夜の風景に、
自然とともに生きるねずみさんたち一家の素朴な暮らしに憧れました。
家族の団欒だったり、みんなで家の仕事を役割分担して、
肩を寄せ合いながら生きている姿は、日本の古き良き時代を思い出させてくれます。
質素でありながら、贅沢な時間が流れます。
最後のページには、こもりうたの楽譜と歌詞も載っていて、
子どもと一緒におもちゃのピアノで弾いて楽しみました♪
【作:いわむらかずお 出版社:童心社】