★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ババールのしんこんりょこう

黄色い気球に乗って、幸せな新婚旅行かと思っていたら、

ババールとお妃セレストの大冒険のはじまりでした。

 

みどりが豊かなゾウの国を旅立ち、綺麗な町の風景や、青い海を楽しんでいた二人。

 

そこへ突然嵐がやってきて、ババールたちを乗せた気球は、小さな島に不時着しました。

 

気球は壊れてしまったようです。しばらくこの島でテント暮らしに。

 

濡れた服を乾かし、リュックに入れていた食料でスープをつくり、

 

この島だって悪くないわねと、二人は仲良く島暮らしを楽しんでいました。

 

ババールは食事のあとで、この島を探検に一人出かけると、留守番をしていたセレストは、

 

ぐっすりと眠りこんでしまい、そこに先住民がやってきて、

 

セレストは食べられそうになり、戻ってきたババールが先住民と戦い、

 

セレストを守ります。

 

クジラの背中にのせてもらい、島を脱出しようと試みますが、

 

途中で海の真ん中の小さな岩に下され、途方にくれていると、

 

大きな船が通りかかり、危機一髪。

 

しかし二人は荷物を何もかもおいて来てしまったので、

 

ぞうの国の王様とお妃だと言っても誰も信じてもらえず、サーカス団に売られてしまいました。

 

ババールたちは隙をみてサーカス団から逃げ出し、昔の大切な知り合いの家を訪ね、

 

無事にぞうの国へ帰りますが、ぞうの国ではババールたちが旅行に出かけている間に、

 

サイと戦争が起き、変わり果てた国になっていました。

 

サイとの戦争の終わり方がとても意外性があって、ユーモアにあふれ、

 

頭がいいババールは、誰も傷つけずに戦争に勝利しました。

 

最後まで読むと、あれ?これってどんな物語だったけ?と子どもと笑いながら、

 

途方もないババールとセレストの冒険の世界に入り込んでいたことに気が付きます。

 

想像もつかなかった話しの展開は、意外性があって、大人も子供も楽しい一冊です。

 

【作:ジャン・ド・ブリュノフ 訳:やがわすみこ 出版社:評論社】

 

 


ババールのしんこんりょこう (評論社の児童図書館・絵本の部屋 ぞうのババール 2)