★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

おにのめん

 

落語絵本シリーズ『おにのめん』は、親元を離れてあらもの屋へ奉公にいく娘の話。

 

奉公先にあるお面が、実家の母の顔に似ていて、旦那さんにお面をいただき、

 

そのお面を大事にたんすにしまい、

 

時々覗き見ては、遠くにいる母を想い、日々仕事を頑張っていました。

 

ところがある日、いたずらをされてしまい、おかあさんそっくりのお面が、

 

おにのお面にすり替えられてしまいました。

 

娘はお母さんに何か、大変なことが起きたのではと心配になり、

 

仕事先から飛び出し、実家へ帰ってしまいました。

 

道筋の山の中で、3人の男たちに出会い、鬼の面をかぶった娘を見て、

 

男たちは驚き逃げてその場からいなくなってしまいました。

 

そこには大きな風呂敷に包まれた荷物がいくつかあり・・・

 

その後実家に到着すると、娘は実家の母が無事とわかり安堵します。

 

そして奉公先に次の日戻ってみると、母に似たお面が手元に戻り、

 

娘に良い出来事が起こります。

 

あらもの屋とは、生活雑貨のお店のことで、子どもは、子どもなのに

 

働いているのが不思議だったようです。

 

おにのお面の顔が最後変化するのに、とても驚いていました。

 

鬼も笑えば、かわいいし、怖くない。子どもにとって怖い存在の鬼が、

 

ちょっとかわいい存在になったようです。

 

来年のことをいうと、鬼が笑うということわざを、この落語絵本を通して

 

始めて知りました。

 

《著者紹介》

作:川端誠(かわばたまこと)

1952年生まれ。シリーズごとにテーマや表現技法をかえて、多様な世界を展開している。『鳥の島』『森の木』『ぴかぴかぷつん』『お化けシリーズ』(BL出版)など著作多数。絵本作家ならではの的をえた絵本解説も好評。落語絵本は『ばけものつかい』『まんじゅうこわい』『はつてんじん』『じゅげむ』『めぐろのさんま』『たのきゅう』『いちがんこく』『そばせい』『たかや』『おおおかさばき』『ときそば』『ひとめあがり』『かえんだいこ』『みょうがやど』(いずれもクレヨンハウス)。

※絵本より引用

【作:川端誠 出版社:クレヨンハウス】

 

 

 


落語絵本 五 おにのめん