★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

くすのきだんちのなつやすみ

 

 

くすのきだんちの管理人のモグラのもぐは夏休みも大忙しです。

 

くすのきだんちの住人のキツネさんは、音楽家で、今日から演奏旅行で留守にします。

 

もぐが見送りに出ると、今度はかけすの家族が海水浴でお出かです。

 

昨日はかえるさんが水泳の合宿へ出かけ、うさぎさんは実家に帰省し、

 

さるさんは友達の大工さんの仕事の手伝いでしばらく留守。

 

りすのコックさんも降りてきて、今日からお店を閉めて、

 

もりのホテルへかぼちゃのスープの研究に行くとか。

 

あとは9階、10階のフクロウさんとモモンガさんはお年寄りだから、

 

おうちでゆっくりしているかもしれないなと、モグはちょっと様子を見に行くことに。

 

すると、ドアの前には置手紙が・・・・。

 

もぐはどうやら、とうとうひとりの夏休みのようです。

 

もぐはあわてて、一階の玄関のドアを開けたままだったことに気が付き、

 

階段を駆け下りると、留守あらしがやってきて・・・

 

もぐは自分よりも何倍も身体も力も大きい、留守あらしに抵抗しますが、

 

一人の力ではかないっこありません。

 

するとセミの大群が中へ入って来て、たくさんの鳴き声で留守あらしを追い出します。

 

もぐとくすのきだんちは、危機一髪のところで助かりました。

 

もぐは住人が留守の間、大掃除をしたり、いつも以上に大忙しで働き、

 

みんなの帰りを待ちます。

 

数日して、住人がそれぞれにおみやげを持って帰ってきました。

 

りすのコックさんのレストランで、みんなのおみやげとおみやげ話を広げ、

 

ようやく賑やかな、いつもの、毎日が戻ってきました。

 

くすのきだんちは、子どもにとっても夢のおうち、あこがれのおうちなよう。

 

大きな木の中にあるらせん階段と、それぞれが暮らすおうちの窓、

 

夜の部屋からもれる灯りが美しくて、みんながいるということにホッとします。

 

《著者紹介》

作:武鹿悦子(ぶしかえつこ)s1928年、東京都生まれ。作品に『詩集・たけのこぐん!』(岩崎書店)、『ぴっつんつん!』(くもん出版)、『くすのきだんち』シリーズ(ひかいのくに)他多数。2011年5月第50回児童文化功労賞受賞。

 

絵:末崎茂樹(すえざきしげき)

1948年、大阪府生まれ。作品に「わんぱくだん」シリーズ・『やまねこせんせい おおいそがし』(ひさかたチィルド)、『ともだちだいすき』シリーズ(偕成社)、『くすのきだんち』シリーズ(ひかりのくに)他多数。

※絵本より引用

【作:武鹿悦子 絵:末崎茂樹 出版社:ひかりのくに

 


くすのきだんちのなつやすみ (くすのきだんちシリーズ)