お客さんも、コックさんも、お店も、料理もとにかく奇想天外。
ちょっと食傷気味になるぐらい、へんてこなレストランの数々・・・笑
カバの大好きなカレーレストランは、カバがテーブルに大きな口を開けると、
カバの大きな口の上に、コックさんが直接大量のごはんをのせ、カレールーをのせれば
ゴックン・・・豪快なカレーの食べ方です。
ぶたの健康的なレストランは、お肉を一切出さないお野菜がメインの、
身体に優しいヘルシーレストラン。
なぜか、お客さんはライオンやハイエナ、オオカミなどのお肉大好きなお客様ばかり。
ぶたのコックさんは生きた心地がしません。
ナマケモノのレストランは、注文後何時間たっても料理は出て来ません。
料理を食べに来ているのではなく、みんな何もかも忘れて、ぼうーっとしに
来ているのかもしれません。
ラッコのお寿司屋さんは、魚や貝のいっぱい入った水槽で、生きた魚を
捕まえにいくも、あれ?上手に捕まえて自分が食べてしまっているよ。
魔女のレストランはミミズのパスタに。。。コウモリのスープ。。。。
食べたら君も魔法使いになれるかもしれない!?
猫がやっているねこじたレストランは、あつあつものは何も出てこない。
火を使わないから生もののオンパレード。
おすすめ看板メニューは生ぬるいお刺身なんだとか。
雷様のレストランは、料理がすべてまるこげ。
お世辞にも美味しいとは言えないけど、まずいと言えば、雷を落とされてしまうので、
言葉は謹んで。
おばけのレストランや雪女のレストラン、宇宙人のレストラン、
へんてこがてんこ盛りなレストラン絵本。
決して美味しいレストランばかりではないけど、動物や、恐竜や、おばけが
レストランをしていたら、どんな料理が出るのか?どんなお客さんが来るのかな?
と想像しながら読み聞かせするのが楽しいです(*^-^*)
シュールなので、夏涼みやハロウィンの季節にもおすすめの一冊です。
《著者紹介》
文:古内ヨシ(ふるうちよし)
1952年愛知県生まれ。絵本作家。子どものころから絵を描き続ける。色が重なってどろどろになっても描き続ける。10歳で油絵をはじめ、15歳で洋画家・白浜禎吉氏に師事。
イラストレーターをへて、40代で絵本の世界へ。主な絵本の作品に、『おばけのムニムニ』(あかね書房)、『ともがき』『子ぐものいのり』(文・久留島武彦/幻冬舎ルネッサンス)、『ながーいでんしゃ』(至光社)、『すごいサーカス』『オナラせんせい』(絵本館)、『つきよのニャロベエ』(論創社)、『ウシくんにのって』(絵本塾出版)など多数。
構成・絵:竹内通雅(たけうちつうが)
1957年長野県生まれ。創形美術学校版画科卒。雑誌『イラストレーション』のコンペで第3回「ザ・チョイス年度賞」大賞受賞。39歳でイラストレーターから絵本作家へ。
主な絵本の作品に、『走れメロス』(作・太宰治/ほるぷ出版)、『月夜のでんしんばしら』(作・宮沢賢治/三起商工)、『おどるカツオブシ』(文・森絵都/
金の星社)、『じごくのさたもうでしだい』(文・もとしたいづみ/ひかりのくに)、
『ぐるぐるぐるぽん』(文・加藤志異/文溪堂)、『ぶきゃぶきゃぶー』(文・内田麟太郎/絵本館)など多数。
※絵本より引用
【文:古内ヨシ 構成・絵:竹内通雅 出版社:絵本塾出版】